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中学校(生)ハンドボール界


ちゅうがくはんどぼーるかい

第2次大戦前の旧制中学時代は日本ハンドボール協会の熱心な巡回指導などで、各地に普及され、1940年の第11回明治神宮体育大会では中学の部が設けられ、この大会が第1回全日本中学選手権~男子~とされている。優勝は青山師範(東京)。
戦後の新制では、県外試合の禁止などで各都道府県の指導力がカギとなったが、着々と基盤が拡がり、特に東海、近畿地域での活動は目ざましかった。70年代に入って全日本規模の大会開催を望む機運が高まり、72年8月、愛知で第1回全国中学生大会がスタート、79年の第8回大会から全日本中学校体育連盟主催による大会となり、現在に至っている。
学校教育としての活動の一方で、ジュニア・ユースの視点から中学界への関心も高く、有能選手発掘のステージとして93年からJOCジュニアオリンピックカップ(男女)、06年から富山県氷見市を舞台に春の全国中学生選手権が開かれている。少子化の波をうけて、愛好者の伸び悩みは深刻だが、ハンドボール界の消長を握る年代だ。市民スポーツ系の「中学生クラブ」の育成・振興も期待される。2015年1月現在の日本ハンドボール協会登録は男女計1297校26539人と中学少年団23チーム203人。