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ドーピング


どーぴんぐ

選手が競技力や身体の能力をアップするため薬物を使用すること。健康を害す懸念とともにフェアプレーの精神にもとる行為、反社会的な行動として禁止の運動が世界的に展開されている。
ドープ(dop)はアフリカで祭などの最中に強く濃い酒をのみ、元気づける風習を指すがスポーツ界では競技への意欲を昂揚させるため興奮剤を服用、効果をあげるのは1930年代から行なわれていたともいう。
国際オリンピック委員会は67年に全面禁止を決定、各国際スポーツ組織もならった。国際ハンドボール連盟は70年に厳しい姿勢を打ち出し啓発を進めたが、使用の風聞は絶えなかった。83年の第3回世界女子選手権Bグループで2ヵ国2選手の違反がのぞき、このうちルーマニアGKが最終検査でも陽性と判定され、出場した1試合が史上初めてドーピング違反による没収試合(10-0)となり、選手は2年間の出場停止処分をうけた。その後も違反や疑惑があとを絶たず、ほぼ毎回の世界選手権で陽性反応が検出、熊本世界選手権では1人が陽性と判定(3ヵ月出場停止)。
日本ハンドボール協会は90年代に入って「アンチ・ドーピング規定」を設け、日本リーグプレーオフなどで検査を行なっている。国民体育大会では2003年から導入された。