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私立高校進学・入試ガイド

四天王寺高等学校(大阪)


 所在地  大阪市天王寺区四天王寺1-11-73
 女子校/ハンドボール部  女子
 指導者  白鳥貴子(筑波大出)、前田のぞみ(関西大出)
 担当者  白鳥貴子
 問い合わせ先  TEL:06-6772-6201、06-6773-4113
URL:http://www.shitennoji.ed.jp/stnnj/
 スポーツ推薦  あり
 スポーツ特待  あり
 受験手続き期間  1月上旬
 スポーツ推薦日程  2月(一般受験と同じ)
 公立校との併願  不可
 寮・合宿所  あり
 備考  本年10月までに連絡を

 

国内屈指の好環境で高みへのチャレンジを

 

2004年から昨年まで、13年連続でセンバツ、インターハイのいずれかでメダルを獲得。

高校女王争いをリードし続けながら、卒業後も進化して大学、日本リーグで躍動し、日本代表にも名を連ねる逸材を育て上げる。

そうした理想的なチーム運営で、日本球界に多大な貢献をしているのが四天王寺。

この名門を巣立った卒業生は、角南唯、永田美香選手(北國銀行)、高山智恵、堀川真奈選手(広島メイプルレッズ)、白石さと選手(オムロン)、藤田明日香選手(ソニーセミコンダクタ)、多田菜奈子選手(HC名古屋)、田中美音子、中久保裕美、川﨑美穂、水田亜莉沙、泉幸歩選手(大阪ラヴィッツ)と、現役日本リーグ選手が12人。広島メイプルレッズ・大前典子コーチもOGだ。

学生界でも木村有沙、吉岡紗耶、川上真愛(大体大)、宇野史織、前田みのり(大教大)、橋本南、栗本結佳、土居佳加、辻菜乃香、橋本朝子(武庫川女大)、藤村祐理子、髙橋遥歩(関西大)、岩永真由子、山西志歩(関学大)、藤原江里、西村美桜里(同大)、森岡香月(天理大)、南美圭(関西福科大)、山根楓、山口眞季(東女体大)、鳥平知穂(早大)、吉迫瑠璃(日体大)、山岡莉那(大同大)、川﨑真帆(環太平洋短大)選手と、24人もが活躍している。

看護師を志す卒業生が多いのも四天王寺の特徴。大阪開催の主要大会では、会場常駐の看護師として、多くの卒業生が大会を支えているという。

さらには、吉本興業所属のお笑いコンビ「女と男」の和田ちゃんこと和田美枝さん(元日立栃木)のように、笑いで人々を幸せにしている卒業生も。適材適所でその道で生き抜く確かな力を持った人材を送り出し続けている。

チームを全国屈指の強豪に育て上げた名将・繁田順子さん(前・監督、現・大阪協会理事長)は今春のセンバツを最後に勇退したが、繁田さんの教え子で、長年、繁田さんと二人三脚で指導してきた白鳥貴子監督が、卒業生の前田のぞみコーチと新コンビを組んで、伝統を継承していく。

繁田前監督時代からチームをサポートしてくれている奥健太、卒業生の染元友恵両トレーナーの存在も心強いし、今春からは白鳥監督の同級生、市來未央さん(元日本代表でJOCジュニア専任コーチなどを歴任、鍼灸マッサージ師の有資格者)もサポートスタッフに加わった。体力トレーニングやケガからのリハビリなどにも知識、手腕を持ったスタッフが献身的に選手たちを支えてくれる。

元来、1時間程度の移動で大体大、大教大、武庫川女大らの胸を借りて力をつけてきたところへ、昨年からは大阪ラヴィッツも誕生。5人の卒業生がいる日本リーグチームから得る刺激も大きい。

ハンドボール部を取り巻く好環境に加え、英数コース、理数コース、そして世界を目標に見据えたアスリート、アーティストのためのスポーツ・芸術コースと、3つのコースが用意され、スポーツも芸術も受験も、みんなが日本一に向かってチャレンジしている校風も見逃せない。

そうした校風の中から、1964年、東京オリンピック・バレーボールで金メダルを獲得した東洋の魔女・4人を皮切りに、シンクロの奥野史子選手(92年バルセロナ・オリンピック銅メダル)、中牧佳南選手(2016年リオ・オリンピック銅メダル)、卓球の石川佳純選手(リオ・オリンピック銅メダル)ら多くのオリンピックメダリストを輩出。92年のバルセロナ大会から昨年のリオ大会まで、7大会連続でオリンピアンを生み出している実績から醸し出される独特の空気は、四天王寺にしかないものだ。

トップをめざす張り詰めた緊張感ばかりでなく、ところどころで大阪弁が飛び交う明るい校内。学校と府外からの生徒が生活する寮の近くには、系列の四天王寺病院もあり、保護者も安心して子どもを送り出せる環境が整っている。

抜群の環境で、卒業後もお互いを刺激し、高め合える仲間と出会える四天王寺に、全国からの挑戦者が集まってくるのも納得だ。

オリンピック出場など、大きな夢に突き進む中学生には、「ここしかない!!」の思いが湧いてきたはずだ。