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    • 佼成学園女子高等学校(東京) | ハンドボール界唯一の月刊専門情報誌『スポーツイベント・ハンドボール』
私立高校進学・入試ガイド

佼成学園女子高等学校(東京)


 所在地  東京都世田谷区給田2-1-1
 女子校/ハンドボール部  女子
 指導者  石川浩和(52才・東海大出)、安藤希沙(35才・日女体大出)
 担当者  安藤希沙
 問い合わせ先  TEL:03-3300-2351/FAX:03-3309-0617/URL:http://www.girls.kosei.ac.jp/
 スポーツ推薦  あり
 スポーツ特待  あり
 受験手続き期間  随時応相談
 スポーツ推薦日程  1月中旬ごろ
 公立校との併願  不可
 寮・合宿所  なし
 備考  スポーツ推薦及び特待の相談は随時受け付け

 

個を育てながら頂点を極める理想を実践

 

今春3月、40回の節目を迎えたセンバツで3度目の女王に輝き、さらに今夏のインターハイで3年ぶり3回目の優勝。春夏連覇を成し遂げたシーンが記憶に新しい佼成女。

チームの充実を生み出す要因の1つが、際立った個の力。

今夏8月の日韓中ジュニア交流競技会代表には、須田希世子、金城ありさ選手、同月のアジア女子ユース選手権(インドネシア)代表に阿部美幸、佐藤優花、橋口和佳奈選手、さらにU-16日本女子代表には橋口和佳奈、川村夏希選手と、各カテゴリーに代表選手を送り込んでいる。

国内の頂点はもちろん、その先のアジア、世界での活躍を目標にしている選手たちがひしめくだけに、おのずと技術はもちろん、意識も高い集団となる。

こうした心技ともにハイレベルの集団を束ね、チームとしての確かな結果を出し続けるとともに、1人ひとりの特性にも目を配りながら、卒業後も大きく伸びていくよう、きめ細かい指導を展開しているのが石川浩和監督。

昨年度までU-18日本女子代表監督も兼務し、世界女子ユース選手権など海外の大舞台でも采配を揮った経験も余すところなく日々の指導につなげてきた。歩みを止めることなく、つねに新しい技術を研究、会得する姿勢に満ちている。日々の積み重ねが、日本の頂点へ、そしてアジア、世界へとつながっているのは、佼成女ならではの強みだろう。

今春からは、長年、石川監督を支えてきた安藤希沙コーチが学校でも専任教員に。安藤コーチは同時にU-18日本女子代表コーチにも就任した。

このように、いっそう強固で安心感あふれるものとなった指導体制も、進撃に欠かせない要因だ。

充実した日々の練習は、正規のコートが1面取れ、冷暖房完備の講堂をつねに使用する。学内に宿泊施設もあるため、仲間と寝食をともにする合宿も度々行なわれ、チームの団結をよりいっそう高めることにつながっている。

チーム強化の要因の1つ、韓国との交流も、昨年12月に行なった徽慶女高との交流で13回目を数えた。

国内屈指の好環境から巣立った卒業生には、角屋里帆、三田未稀選手(広島メイプルレッズ)、松村杏里選手(ソニー)、松澤杏奈選手(大阪ラヴィッツ)と、トップゾーンで活躍中の選手も多い。

今春の卒業生も、女子ジュニア代表に選出された平川愛選手(日女体大)、吉田瑞萌選手(早大)をはじめ、山田美穂、植松莉子選手(東女体大)が新たなステージで躍動している。

ハンドボール界の次代を担う選手の育成に力を注ぐとともに、高校卒業後は夢を追いかけ、教員や看護師、医師などをめざして勉学に励んでいる卒業生もいる。特性や希望に応じて、進路を選択できるのも佼成女ならではだ。

先輩たちに追いつけ追い越せと、高い目標を掲げて日々の練習に全力投球するとともに、将来と向き合い、学校生活も大切にする選手たちの姿が、学校側や後援会など、たくさんの人の心を惹きつけ、多くの人がチーム、部員1人ひとりを支えてくれる好循環も、目を見張るものがある。

こうした好循環の現状や輝かしい実績に安住せず、つねに進取の姿勢で足を止めないのも佼成流。

全国から大きな夢に向かい、高い意識を持ったアスリートが集結するのも納得だ。