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後半に大失速したおりひめジャパン


◆ロシア 33(16-16、17-7)23 日本
日本個人得点
7点:佐々木、3点:河田・石立、2点:角南唯・藤田・田邉・秋山・永田

1次リーグ突破を決定づけるためにも、勝利がほしいロシア戦。前回大会(2017年、ドイツ)では28-29と惜敗しているだけに、今回こそ勝利をつかめるかどうかに注目したい一戦となりました。

前半、日本女子代表・おりひめジャパンは、好ゲームを披露します。早い時間帯にスタートの6:0から5:1へとDFシステムを切り替えたことが功を奏しました。前半9分には3-6とリードを奪われたものの、流れを分断しようとしつこくけん制をかける日本に、ロシアはイージーミスを連発。そのスキをついて素早くOFへと転じ、永田、石立、佐々木らで順調に得点を重ね、20分には11-11と同点に。ロシアに先行を許しながらも最後まで食らいつき、終了間際には河田がカットインを押し込み、16-16の同点で前半を折り返しました。

前半、日本は出場した1人ひとりが力を発揮。多田はパワフルなカットインで相手から7mTをもぎ取った

前半、日本は出場した1人ひとりが力を発揮。多田はパワフルなカットインで相手から7mTをもぎ取った

 

前半はリオデジャネイロ・オリンピックの女王に対して互角の勝負を繰り広げていた日本でしたが、後半は力の差を見せつけられてしまいました。20-19と拮抗していた後半7分から、ロシア・コジョカリのサイドシュートを皮切りに、ミスを速攻へと運ばれて4連続失点。ここでもうひと踏ん張りすることできずに、17分からはキャプテン・セン、左腕エース・ヴャヒレワらさまざまなポジションから次々と得点を奪われるとともに、約10分間無得点に抑えられ、気がつけば31-22(後半残り3分)と大差がついていました。

 

前半は強豪ロシア相手にも通用するプレーを見せていた分、より一層厳しい結果に。好調をいかに維持するのか、リズムを失いかけた時にどうやって立て直すのかというこれまでの課題が、このロシア戦でも浮き彫りになりました。

後半はなかなかロシアDFの壁を打ち破れずに、7得点に終わってしまった(写真は秋山)

後半はなかなかロシアDFの壁を打ち破れずに、7得点に終わってしまった(写真は秋山)

 

次戦は12月6日の中国との1次リーグ最終戦。D組のほかの試合結果を受けて、中国戦の勝敗にかかわらず日本のメインラウンド進出(3位通過)が決定しましたが、同じアジア勢からしっかり勝利をつかんでメインラウンドへ弾みをつけたいところです。