rss
  • Home  »   » 
    • 【プレジデントカップ】失意のフランスが立て直して13位に | ハンドボール界唯一の月刊専門情報誌『スポーツイベント・ハンドボール』
News

【プレジデントカップ】失意のフランスが立て直して13位に


 

【12月8日】

◆フランス 28(9-9、19-8)17 アンゴラ
前半は9-9の同点。後半に入るとフランスがギアを上げ、アンゴラを突き放した。この日からベンチ入りしたオラセク、フォパが中央を守り、堅守からの速攻で得点を積み重ねた。終盤はカノルらの1対1でアンゴラDFを崩した。アンゴラは守護神シルヴァの好守で前半は耐えていたが、当りが出なくなった後半は地力の差が出た。

◆キューバ 45(25-16、20-9)25 オーストラリア
身体能力の高いキューバが、強打やフィジカルを活かした突破でオーストラリアDFを切り崩した。センターのセスペデス・チリノの鋭いカットインに加え、ロベルツ・レイノソ、レイエス・ゴンサレスらサイド陣が高確率でシュートを決め、大会初勝利をつかんだ。オーストラリアはエース・ポトッキが後半序盤に失格になったことが失速の要因に。

◆カザフスタン 29(16-15、13-8)23 中国
前半は互角の勝負を繰り広げ、16-15でカザフスタンが1点差でリードとした。しかし後半に入とる両バックのハルディナやアレクサンドロワなどで3分から6連取したカザフスタンが主導権を握った。さらに左サイド・レジェメトワが速攻やサイドシュートを高確率に決め切るなど、勝負所を制し中国を退けた。対する中国は、後半はとくに相手GKの好守に苦しみ、得点を伸ばせなかった。

◆ブラジル 32(18-9、14-10)19 スロベニア
スロベニアの強力バックプレーヤー、左腕グロス、左バック・スタンコのロングが決まらず、勢いに乗れないスロベニアをしり目に、ブラジルがエース・アモリンやポスト・アラウジョらで5連取。その後も勢いは止まらず前半を終えて18-9とブラジルが9点のリードを奪った。スロベニアは後半中盤にグロスの連打があったが長くは続かず。GKアレンハルチが相手の強みのロングを完璧にシャットアウトしたこともあり、ブラジルが大差でスロベニアを下した。

◆セネガル 28(16-9、12-14)23 コンゴ民主共和国
アフリカ大陸同士の戦いとなったこの一戦。序盤からセネガルが優位に立ち、センター・サンカレの強打や、GKサコのセーブからディオプらの速攻につなげて後半7分には21-10と大量リードを奪った。その後、気の緩みが見られたセネガルに対し、コンゴ民主共和国がエムワセサ、イコンドらで反撃し23分には20-22と2点差まで追い上げる。しかしそこから息を吹き返したセネガルが、ポスト・エンディアエらで突き放した。

【12月9日】

・23-24位決定戦
◆中国 33(17‐7、16-8)15 オーストラリア
試合が動いたのは前半11分。5-4と1点リードで迎えた中国は、金夢青の7mTを皮切りに、タイムアウトを挟んで4連取。その後も次々と連続得点を成功させて、前半終了時点で17-7と大差をつけた。その流れは後半も止まらず、最終的に33-15で今大会初勝利をもぎ取った。19才の新鋭・陳碩が11得点をあげるなど、若手の活躍も著しかった。オーストラリアはエース・ポトッキが9得点と気を吐いたが、ミスが重なりなかなかリズムに乗れなかった。

・21-22位決定戦
◆キューバ 33(15-14、14-15、4 7mT 2)31 カザフスタン
司令塔リソ・ゴメスが前半序盤に負傷離脱するという大きなアクシデントがあったキューバだが、中央のDFとポストの攻守両面でチームを引っ張ったカメホ・ロドリゲスの活躍などで得点を重ねた。対するカザフスタンはセンター・アビリダやエース・アレクサンドロワらが、相手DFを突破するも勝負を決定づけるには至らず、29-29の同点で試合が終了。勝負の行方が決する7mTCでは、GKセデニョ・ラモスが4、5本目を連続でセーブし、キューバが劇的勝利をあげた。

・19-20位決定戦
◆スロベニア 29(14-13、15-14)27 コンゴ民主共和国
左腕エース・グロスら主力を温存し、スタンコ、ズリッチ、ヴチコら若手でこの試合に臨んだスロベニアだが、コンゴ民主共和国のパワープレーを守り切れず、前半23分8-12と先行を許した。その後、それまで右バックに置いていた、強打が武器のスタンコを左バックに変えたスロベニア。これが功を奏し、スタンコの得点で流れをつかむと、前半終盤に14-13と逆転して逃げ切った。コンゴ民主共和国はエース・エムワセサらで粘ったがわずかに届かなかった。

・17-18位決定戦
◆ブラジル 22(13-9、9-9)18 セネガル
ブラジルのアレンハルチ、セネガルのサコの両GKの好守が光ったこの一戦。その中でも右サイド・コスタのサイドシュートや、インターセプトなどで優位に立ったブラジルが前半を終えて13-9とリードして折り返す。反撃を期すセネガルは7人攻撃を仕掛けるも、相手DFをなかなか打開できず。対するブラジルも相手GKに再三のチャンスをセーブされリードを広げられなかったものの、前半のリードをしっかりと守り抜き、17位で今大会を終えた。

試合後には互いを称え合い、いっしょに踊っていたブラジルとセネガル

試合後には互いを称え合い、いっしょに踊っていたブラジルとセネガル

 

◆15-16位決定戦
◆アンゴラ 30(13-17、17-10)27 アルゼンチン
前半はGKカラトゥを軸としたアルゼンチンのDFが相手にはまる。カラトゥの好セーブやパスカットなどDFからリズムを作り、前半は17-13とわずかながらアルゼンチンが優位に立って後半へ。そのまま押し切るかと思われたが、立ち上がりの4連打でアンゴラが試合を振り出しに戻すと、終盤まで一進一退の攻防が続いた。最後は2人続けて退場者を出すピンチを乗り切ったアンゴラが、後半22分から5連続得点。残り2分を切って30-26として接戦を抜け出し勝負あり。

◆13-14位決定戦
◆フランス 26(12-12、14-9)21 ハンガリー
12-12と同点で折り返した後半、先に主導権を握ったのはハンガリーだった。トモリがカットインで相手の退場を誘い、7mTも獲得。これをサブ-が決め、それにマールトンがサイドシュートで続いて後半7分16-14と一歩抜け出した。しかし、フランスは逃げ切りを許さない。ここでタイムアウトを請求して態勢を立て直すと、ウエット、オラセクらで4連取して12分18-16と形勢を逆転。なかなか簡単にはハンガリーDFを崩せず、相手GKの好セーブにも手を焼いたが、その中でも少ないチャンスをものにして、26-21で勝利を手にした。この結果を受け、フランスがプレジデントカップの優勝トロフィーを手にした。

メインラウンド進出は逃したが、プレジデントカップ優勝を勝ち取ったフランスセブン

メインラウンド進出は逃したが、プレジデントカップ優勝を勝ち取ったフランスセブン(写真右はキャプテンのレノ)