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シグルドソン監督が語るデンマーク代表「モダンハンドボールのロールモデルと言ってもいい」


日本時間で今日1月23日の28時30分(24日の朝4時30分)から、世界男子選手権のメインラウンド第2戦、日本-デンマーク戦が行なわれます。

デンマークはディフェンディング・チャンピオンで、この10年、ほとんどの世界大会でメダルを争ってきたチームです。

エースポジションにIHF(国際ハンドボール連盟)世界最優秀選手を3度受賞したミケル・ハンセン、GKにこちらも世界最高の守護神の1人、ニクラス・ランディンを擁します。

前回大会は力のあるサウスポーがいなかったこともあり、バックプレーヤーに右利きを3枚並べ、ハンセンが右バックに流れながら匠なリードを見せて勝ち上がり、新しいスタイルを世に示しました。

今大会は右バックの位置に左利きの21才・新鋭のマティアス・ギゼルが台頭。ここまでの4試合で25得点とチームトップのゴールを決めています。前回大会とはまた違ったスタイルで日本の前に立ちはだかります。

東京オリンピック出場も決まっており、本大会では日本代表・彗星ジャパンと同グループの可能性も充分とあって、ここでの対戦は非常に大きな意味を持ちます。

そこで、このデンマークとの対戦を控え、25日に発売される『スポーツイベント・ハンドボール』2月号の特別企画・男女日本代表監督対談から、男子代表ダグル・シグルドソン監督(アイスランド出身)のデンマーク評、そして、女子代表ウルリク・キルケリー監督(デンマーク出身)のアイスランド評を特別先行公開します。

『スポーツイベント・ハンドボール』2月号では、8ページにわたる男女両監督のスペシャル対談が実現!

『スポーツイベント・ハンドボール』2月号では、8ページにわたる男女両監督のスペシャル対談が実現!

 

―興味深い示唆ですね。では、ハンドボールに関して、お互いの国の特徴や印象を教えてください。

ダグル・シグルドソン監督―まず最初に、われわれ(アイスランド)はデンマークが嫌いだということを言っておきたい。本当に(笑)。

それは冗談で、いいライバルだと思っている。ただ、デンマークはアイスランドよりも少しだけ強い国で(笑)、でも、私たちはいつも彼らにとってとても難しいゲームに持ち込むことができる。

アイスランドはそんなに規模が大きなチームではないけれど、強いハートとファイティングスピリットがあることで知られているからね。

デンマークについてだけれど、いつも高いテクニックを持つエレガントな選手がいるというのが私の意見だ。モダンハンドボールのロールモデルと言っていいかもしれない。

もしハンドボールに、美しいゲームをしないといけないというルールがあったとしたら、デンマークが最もそれに当てはまるチームなんじゃないかな。

ただ近年はフィジカル面の強化が(世界的に)進んでいて、美しさやテクニカルで速い、という面が犠牲になっているかも。それがデンマークにとっての痛手かな。

ウルリク・キルケリー監督―そうだね…私たちもアイスランドが嫌いなんだ(笑)。デンマークはアイスランドには大きなリスペクトを抱いているよ。

ダグルが先に話したような強みもそうだし、男子はこの何年かはヨーロッパでもトップクラスに位置しているよね。デンマークのチームにとっては、代表にせよ、クラブチームにせよ、アイスランド勢を相手にするのは大変なことだというのは間違いない。

なにより、私が思うのは、とくに男子で歴史的に見ても素晴らしい選手を輩出しているということだ。

オラフル・ステファンソン(元アイスランド代表で、北京オリンピックでの銅メダル獲得に貢献。ヨーロッパの強豪クラブで長く活躍した左腕)、グジョン・ヴァリュー・シグルドソン(元アイスランド代表で、昨シーズンで引退した名サイド。キール、バルセロナ、ラインネッカーなどでプレー)、アーロン・パルマーソン(世界を代表するセンターの1人。現在はバルセロナ)。

彼らは本当の世界トップレベル。ファイティングスピリットがすごいチームだと言われるけれど、いつも、それと個人の能力の高さがミックスされたチームがアイスランドなんだ。

 

この特別対談では、お互いの印象、指導者を志したきっかけ、理想のチーム、日本のことなどなど、多種多様なテーマについて、ざっくばらんに語ってもらいました。

ぜひ『スポーツイベント・ハンドボール』2月号をお買い求めいただき、この貴重なクロストークをお楽しみください!