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初優勝をかけて徳山商工と大体大浪商が激突 高校センバツ男子決勝プレビュー


山梨で開催中の第44回全国高校ハンドボール選抜大会(高校センバツ)は、いよいよ3月29日に最終日を迎え、男子の決勝戦では山口代表・徳山商工と大阪代表・大体大浪商が顔を合わせます。

 

徳山商工は2回目の出場ですが、初出場となった前回大会が中止となったため、実質的に初の全国大会になります。最大の特徴は得点力の高さ。ここまでの4試合すべてで30点以上奪っています。運動量豊富なDFから素早い切り替えで速攻に走り次々にゴールネットを揺らします。とくに姉ヶ山、保科、竹下のバックプレーヤートリオはどこからでも得点ができ、毎試合3選手で20本近いシュートを決めてきました。4回戦では優勝候補の一角・興南(沖縄)に一度もリードを許すことなく勝利を収めました。クイックスタートをつねに仕掛けるなど速い展開で序盤にリードを奪うと、終盤はあえてゲームテンポを落として逆転のチャンスを摘むしたたかさも見られました。

 

ここまで4試合で32得点と好調を維持する徳山商工・保科

 

 

対する大体大浪商は12回目の挑戦で初の決勝進出となりました。今回のメンバーは中学時代の実績は充分で、早くから上位候補の一角にあげられていました。その前評判通り、圧倒的な攻撃力でライバルたちを撃破。準決勝では、神戸国際大附(兵庫)のストロングポイントである中央の2対2をしっかり守り、そこでボールを奪い下川らの速攻につなげて12分で12−5としてそのまま逃げ切りました。攻守の切り替えの速さは徳山商工と並んで今大会屈指で、あっという間に得点を奪います。下川、安達、竹下らスピードがあるメンバーにパワフルなポスト土岐が絡むなど、攻撃パターンも多彩です。

 

精神面でもチームをけん引する大体大浪商・下川

 

どちらも得点力には自信があり、決勝はハイテンポのゲームになりそう。わずかなミスが失点につながるため、いかにミスなくシュートチャンスを演出できるか、そしてGKのファインセーブが勝負を分けるポイントになるでしょう。新王者が誕生する男子決勝戦は29日11:50スローオフ。試合は日本ハンドボール協会公式YouTubeで配信予定です。