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【彗星ジャパン】歴史的な勝利も1次リーグ敗退


◆日本 31(16-14、15-16)30 ポルトガル

日本の得点者
徳田(廉)6点/元木5点/土井、東江4点/吉野3点/笠原、部井久、吉田2点/成田、渡部、坂井1点

 

東京オリンピック9日目の8月1日、日本男子代表・彗星ジャパンは1次リーグ最終戦でポルトガルと対戦。ここまで4連敗と厳しい状況ですが、この試合で日本がポルトガルに4点差以上、または28点以上取って3点差での勝利なら、ほかの試合結果次第では決勝トーナメント進出が決まるという重要な一戦となりました。

日本のスタートメンバーは、OFはバーレーン戦から変更がなく、左サイドにキャプテンの土井、左バックに吉野、センターに水町、右バックに渡部、右サイドに元木、ポストに笠原。

DFは6:0を採用し、左から土井、水町、成田、笠原、渡部、元木が並び、岩下がゴールマウスを守りました。

1次リーグ突破のために最低でも3点差をつけて勝つ必要がある日本は、GK岩下の好守から流れをつかみます。8分からは、杉岡に代わってベンチ入りした徳田(廉)が攻撃陣をけん引。土井、ポストの吉田へのアシスト、さらに自らがミドルシュートを決めて12分7-5と先行します。この2点差をキープしながら、早く3点差にしたい日本は、前半残り4分、相手のポストパスを渡部が防ぎ、東江の速攻につないで14-11。この試合初の3点リードを奪いました。

前半終了間際に1点を決められはしたものの、16-14の2点リードで後半へ。

 

しかし、後半立ち上がりに攻撃でいくつかミスが出たスキをポルトガルにつかれ、8分20-20と同点に追いつかれます。日本はたまらずタイムアウトを請求するも、いい形でシュートに持ち込めません。さらに11分に成田が退場し、13分には20-22と反対に2点差をつけられました。

それでも日本は諦めず徳田(廉)のカットイン、土井のサイドシュートなどで食らいつきます。15分からポルトガルが得意の7人攻撃を仕掛けてきますが、岩下に代わってゴールを守った坂井が連続セーブ。

そして18分にはGK坂井がサイドシュートをはじき返し、パスをつないで東江が速攻を決めて24-24と試合を振り出しに戻します。

1次リーグ突破のため、逆転、点差をつけたかった日本ですが、ポルトガルの洗練された7人攻撃をなかなか止められません。試合終盤、7人攻撃中だった相手のポストパスを守り切り、無人のゴールに吉野が沈め30-29と逆転、さらに吉田がポストシュートを決めて残り20秒で2点差(31-29)とし、勝利はほぼ確実なものに。

最終スコア31-30で、日本は今大会初勝利をあげ、オリンピックの舞台ではじつにソウル・オリンピック(1988年)以来となる33年ぶりの白星を手にしました。

しかし、絶対条件だった3点差以上での勝利は達成できず、この時点で日本のグループ5位以下が確定し、1 次リーグ敗退が決定。目標としていた決勝トーナメント進出はなりませんでした。

これで彗星ジャパンの東京オリンピックは終了。1次リーグ敗退という結果に終わりましたが、ヨーロッパ勢から勝利を手にしたことは大きな意味があるでしょう。

この試合の日本代表のコメントはこちらから。