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【女子決勝トーナメント1回戦】ROCなどが準決勝へ。世界女王オランダはフランスに敗れる 


◆ロシア・オリンピック委員会(ROC) 32(17-15、15-11)26 モンテネグロ

開始から4連続得点のROCがペースを握り、前半18分14-7とこの試合最大となる7点差をつけた。しかし、ここから退場者を立て続けに出して、モンテネグロの追い上げを許し前半終了までに2点差まで詰め寄られる。流れが悪く、さらに精神的支柱のセンが2回退場して失格にリーチというのも不安材料になった。勢いに乗ったモンテネグロだったが、1点差にできるチャンスの場面でミスを連発。前後半合わせて7回も退場者を出したものの、そのたびにチーム一丸となって耐え抜いたROCは後半15分以降、センター・ドミトリエワのミドル、ポスト・マケエワの速攻などで再びモンテネグロを突き放して準決勝に駒を進めた。

 

 

◆ノルウェー 26(12-10、14-12)22 ハンガリー

12-10とノルウェーリードで迎えた後半、スゾロシ・ザシの2連続パスカットでハンガリーが開始1分で同点に追いつくと、以降は一進一退の展開に。ハンガリーはボルダシュ、ノルウェーはブラツェットと両チームともにポストを軸に得点を重ねていく中、ノルウェーのミスなどもあり12分19-17とハンガリーがわずかにリード。しかし、12分にS・ソルバーグ・イサクセンから代わって入ったルンデがハンガリーの7mTをセーブしてから、一気にノルウェーにペースが傾く。モルクの7mT、ヤコブセンのサイドシュートで15分20-19と逆転したあと、相手に連取を許したが、その後はルンデの好守もあり一気に5連続得点。ノルウェーがハンガリーを下してベスト4入りを決めた。

 

◆スウェーデン 39(21-13、18-17)30 韓国

スウェーデンが、序盤から守っては中央をしっかりと固めたDFで、攻めてはそこからの鋭い速攻やポストを絡めた堅実なセットOFで韓国を寄せつけない。韓国は李美京の突破、長身左腕・柳殷僖のロングや彼女とポストの連携など、強みを潰されて苦戦。前半だけで13-21と大きく引き離される。後半もスウェーデンは韓国に巻き返しを許さず、39-30と大差で準決勝に進んだ。

 

◆フランス 32(19-11、13-11)22 オランダ

序盤からフランスDFがよく機能。素早くOFへとつなげてやすやすとゴールを奪い、前半11分12-3とあっという間にオランダを引き離した。守護神レノーがセーブ率51%の大活躍を見せるなど、その勢いは最後まで衰えず、快勝して準決勝へ。オランダは得点源のアビンが前半6分に負傷退場したのが痛かった。それでも、前半終盤にはGKダインダムの好守で一度は追い上げの兆しを見せたが、波に乗り切れないままベスト8で姿を消した。