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【東京オリンピック】女子決勝レビュー フランスが制覇し、男女そろって頂点へ


◆フランス 30(15-13、15-12)25 ロシア・オリンピック委員会(ROC)

男子と同じく、前回大会(2016年、リオデジャネイロ大会)と同じ組み合わせとなった女子決勝。

 

 

DF力のあるチーム同士の対決でしたが、この試合は序盤から両チームともにOFがいい形で機能します。

連覇を狙うROCは、サイドのトランジションからのダブルポストを活かし、ヴェデキーナ、ドミトリエワら強力なバック陣のミドルなどで得点を重ねます。

対するフランスは、2枚目DFのアウトを狙ったヌゼ・ミンコ、フリップらのカットインなどで12分までに5本の7mTを獲得。さらに、センター・ザアディとポスト・フォパの2対2も抜群でした。

どちらも譲らず均衡した序盤戦を経て、16分からフォパ、バレンティニらで3連取したフランスがわずかに先行すると、前半はそのまま優位を保ち15-13のフランスリードで折り返します。

後半に先制点を奪ったのはフランスでしたが、ロシアが追い上げを見せます。ヴェデキーナ、ボブロウニコワのミドルで連取すると、ポストへのパスをカットして素早く速攻につなげ、8分には16-16と同点に。

1次リーグでの対戦時にも、前半終了時点ではフランスが2点のリードを奪いながら、後半に追いつかれて終盤に逆転を許しました。

その時と同じ流れになるかという状況でしたが、フランスは慌てずにシュートまで持ち込んで得点していきます。

大型左腕のセルシャン・ウゴランが2連取すると、1人退場の時間帯も1番手GKレノに代わって、後半スタートから起用されたダルーがファインセーブして失点を抑えます。
さらにフォパ、コアタネアらが続いて6連続得点し、15分22-16と6点のリードを奪います。

ROCはヴャヒレワの鋭いカットインなどもありましたが、フランスのGKダルーに苦しめられたうえ、得点してもクイックスタートから返されたり、フランスの幅広い攻撃を防ぎ切れなかったことで点差を縮められませんでした。

最後までリードを守り抜き、30-25でROCを下したフランスが、オリンピックで初の頂点に立ち、男女そろってのアベック優勝(ソ連、ユーゴスラビアに続いて3ヵ国目)を達成しました。