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世界女子ジュニア選手権に向けて女子ジュニア代表が出陣!


6月22日からスロベニアで開催される第23回世界女子ジュニア選手権に向けて、日本女子ジュニア代表(U−20)が最終調整を行なっています。

女子ジュニア代表は、アジア予選となる3月のアジア女子ジュニア選手権を欠場したため、本来は世界ジュニアへの出場権はありませんでしたが、アジアハンドボール連盟(AHF)からの推薦で出場権を得ました。

日本協会はコロナ禍での大会参加へ慎重な姿勢を示していましたが、5月に大会参加の意志を固め、そこから急ピッチで準備を進めてきました。

そして、6月11日からは、今年度第1回の強化合宿として日本リーグ・北國銀行の胸を借りてチーム戦術の徹底を図りました。

前回の合宿は昨年11月で、そこから期間が空いたこと、さらに複数の候補選手が負傷したことで、今回から参加する選手がいるなど、大会直前の合宿にもかかわらずチーム作りは道半ば。こうした状況での大会参加になりますが、メンバー18人で士気を高め合っています。

この世代は、2019年にアジア女子ユース選手権に出場しましたが、その後は新型コロナウイルスの影響で国際大会が相次いで中止に。久しぶりの国際舞台という難しさもあるでしょう。キャプテンに指名され、アジアユースに出場した1人・石川空(大体大)は「自分たちにどのくらいの力があるかがわからないのは不安要素」と、心境を口にしました。

日本は1次リーグでA組に入り、初戦は22日のスロバキア戦。今大会は、1次リーグ上位2ヵ国だけが次のラウンドへ進むレギュレーションのため、「初戦が大事なポイントと思っている」と新井翔太監督。スロバキア戦で流れに乗り、続くインド、オランダ戦に臨みたいとの考えを明かしました。そして、その先のメインラウンド(1次リーグB組の上位2ヵ国と対戦)を突破してのベスト8をめざしています。

女子ジュニア代表の指揮をとる新井監督。日本リーグ・HC名古屋ではヘッドコーチを務める

女子ジュニア代表の指揮をとる新井監督。日本リーグ・HC名古屋ではヘッドコーチを務める

 

選手たちも「ジュニアのカテゴリーで、日本はまだベスト8に入ったことがない。結果を残して日本に帰りたい」(石川)と、不安要素はありながらも気合い充分。また、昨シーズンの日本リーグでフィールドゴール数2位タイと大ブレイクし、今回が初の国際大会になる喜田ことみ(大阪ラヴィッツ)は「世界の舞台で自分のプレーがどこまで通用するか楽しみ。身体が大きい選手の上から打つのではなく、ブラインドシュートやスピードを活かしたカットイン、1対1などでDFを突破したい」と意気込んでいました。

その大きな目標達成のためにキーになるのがDF。19年のアジアユースでは中国など高さのある相手に苦戦しました。当時の反省を活かして今回は体格差をカバーしようと、アグレッシブなDFに取り組んでいます。石川は「(CP)6人が相手よりも小さくても、機動力を活かしたDFができれば戦える」と自信をのぞかせます。

日本女子代表の強化合宿にも参加した経験がある喜田(左)とチームのキャプテンを務める石川

日本女子代表の強化合宿にも参加した経験がある喜田(左)とチームのキャプテンを務める石川

 

女子ジュニア代表は、北國銀行での合宿を終えたあとは、16日から東京・味の素ナショナルトレーニングセンターに移り、コンディションを整えて17日に現地へ飛びました。

現地に入ってから調整の練習試合を行なう予定で、最後までできることを徹底して、22日の初戦に臨みます。

大会に臨むメンバー18人はこちらから。

 

【世界女子ジュニア1次リーグ組み合わせ】

A組:インド、スロバキア、オランダ、日本
B組:スウェーデン、イラン、チュニジア、ギニア
C組:デンマーク、アルゼンチン、モンテネグロ、イタリア
D組:フランス、ノルウェー、ブラジル、韓国
E組:ルーマニア、チェコ、アンゴラ、リトアニア
F組:ドイツ、スロベニア、チリ、メキシコ
G組:クロアチア、スイス、カザフスタン、オーストリア
H組:ハンガリー、ポーランド、エジプト、アメリカ

 

【日本の試合日程】

・1次リーグ
6月22日14:30〜(21:30〜) 対スロバキア
6月23日20:30〜(27:30〜) 対インド
6月25日20:30〜(27:30〜) 対オランダ
※時間は現地時間。カッコ内は日本時間