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世界男子選手権のワイルドカードが決定  アジア予選欠場の日本は出場ならず


国際ハンドボール連盟(IHF)は、来年1月にポーランドとスウェーデンで共催される第28回世界男子選手権のワイルドカード(主催者推せん枠)を、オランダとスロベニアに与えると発表しました。

ワイルドカードは、大会規則で1枚用意され、さらにアジア予選(第20回アジア男子選手権、今年1月)でオセアニア大陸の国が5位以内に入れなかったため、もう1枚追加されました。

2枚のワイルドカードの行方に注目が集まりましたが、IHFは代表チームのパフォーマンスやその国のハンドボール発展状況などを考りょした結果、オランダとスロベニアの2ヵ国に出場権を与えることを決めました。

オランダは女子がすでに世界トップレベルにあり、そこに追いつこうと男子もここ数年、急激に力を伸ばしています。今年1月のヨーロッパ選手権に出場し、10位(24ヵ国中)と好成績を残しました。世界選手権出場は1961年大会以来、じつに62年ぶりになります。

スロベニアは2013年のスペイン大会で4位、17年のフランス大会で銅メダルと、世界選手権でたびたび上位に入るなど力のある国です。また、現在開催中の世界女子ジュニア選手権をはじめ、2025年の世界男子ユース選手権の開催地に立候補するなど、若い世代の育成にも積極的なところをIHFは評価したようです。

大会前のヨーロッパ遠征中に新型コロナウイルスの感染者が続出したことで、大会直前にアジア男子選手権出場を辞退し、ワイルドカードでの世界選手権出場の可能性を残していた日本男子代表・彗星ジャパンにとっては残念な結果となりました。

今秋予定されていたアジア大会も延期となり、パリ・オリンピック(2024年)出場権を手にするためにも、大舞台での経験を少しでも積みたかった日本。今後のオリンピック・アジア予選に向けて、今後の強化スケジュールをどのように組んでいくのかが問われます。

これにより、世界選手権に出場する32ヵ国のうち26ヵ国が決定。残りは北米・カリブ海(1枠)とアフリカ(5枠)の2地区に。北米・カリブ海代表は7月1日に、アフリカ代表は7月18日に決定する予定です。

世界選手権の組み合わせ抽選会は、7月2日に行なわれます。

出場権を手にしている国と、抽選会のシード順は以下の通りです。

 

【世界男子選手権出場国】
開催地(2):ポーランド、スウェーデン
前回大会王者(1):デンマーク
アジア(5):カタール、バーレーン、サウジアラビア、イラン、韓国
ヨーロッパ(12):フランス、ノルウェー、スペイン、ベルギー、クロアチア、ドイツ、ハンガリー、アイスランド、モンテネグロ、北マケドニア、ポルトガル、セルビア
中南米(4):ブラジル、アルゼンチン、チリ、ウルグアイ
ワイルドカード(2):オランダ、スロベニア

 

【世界男子選手権シード順】
シード1:デンマーク、スウェーデン、スペイン、フランス、ノルウェー、アイスランド、ドイツ、アフリカ代表1位
シード2:カタール、クロアチア、ベルギー、ブラジル、ポルトガル、ポーランド、モンテネグロ、北マケドニア
シード3:セルビア、ハンガリー、アルゼンチン、バーレーン、サウジアラビア、アフリカ代表2位、チリ、アフリカ代表3位
シード4:ウルグアイ、アフリカ代表4位、アフリカ代表5位、イラン、韓国、北米・カリブ海代表、オランダ、スロベニア