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世界選手権行きの切符をかけたアジアジュニア選手権が開幕


7月15日からバーレーンで開催される第17回アジア男子ジュニア選手権に、日本男子ジュニア代表(U−21)が出場します。

アジア男子ジュニア選手権に臨む日本男子ジュニア代表(写真提供:JHA)

 

今大会には11ヵ国がエントリーするも、組み合わせ抽選会を前にカタール、中国、ウズベキスタンの3ヵ国が出場を辞退。8ヵ国がアジアの頂点、そして4つ用意された来年の世界男子ジュニア選手権(ドイツ、ギリシャ共催)の出場権をかけて争います。

1次リーグは2組に分かれて総当たりのリーグ戦が行なわれます。A組はイラン、クウェート、韓国、サウジアラビア、B組は日本、開催国バーレーン、インド、パキスタンになりました。各組上位2ヵ国が準決勝に進むレギュレーションで、1次リーグを突破した時点で世界ジュニア行きが決まります。

コロナ禍の中、この大会に向けての準備を進めてきた日本ですが、チーム作りはこれまで以上に困難でした。

今回のチーム(2002年以降生まれ)の中心になるのは、大学2年生の世代で、彼らが高校2年生の冬から新型コロナウイルスが蔓延し、全国大会が軒並み中止に。晴れの舞台で日ごろの努力の成果を見せる場がなくなり、さらにアジア男子ユース選手権(2020年)、世界男子ユース選手権(21年)も立て続けに中止となり、国際大会を一度も経験しないままアジアジュニアを迎えることになりました。

チームを任された植松伸之介監督は、選手の情報は入ってくるものの、実際にその選手がどのようなプレーをするかがわからない状態での選手選考を強いられました。それでも、ユースでノミネートされていた選手を中心に招集し、オンライン合宿を行ないましたが、対面での合宿ができない状態が続きました。

そして今年3月にやっと集まることができ、そこから急ピッチでチーム作りをしてきました。

集まれる回数はこれまでのジュニア代表に比べると少なく、「大会直前に行なう現地でのトレーニングマッチでなんとか形にできれば」と当初、植松監督は考えていましたが、メンバーを絞りながら戦術の共有、徹底を5月、6月の対面での強化合宿で図る中で、チームとして徐々に形になっていきました。

6月の第2回強化合宿では、日本リーグ男子の大崎電気、アースフレンズBMとトレーニングマッチを行ないました。実戦を通して戦い方が固まってきたようで、「時間がない中での活動だったが、チームとして形ができてきた。いい意味で想定外だった」と話した植松監督。チームとしての原理原則を全員で徹底したこと、チーム内で積極的にコミュニケーションを取ったことが、早い仕上がりにつながりました。想像以上に早くチームの形が見えてきたこともあり、植松監督は「大会が楽しみ。世界ジュニアの出場権獲得が目標だったが、アジアの頂点をめざしたい」と待ちきれないようすでした。

攻撃の中心になる藤坂。緩急をつけたプレーで相手DFを突破する

 

日本リーグ勢とのゲームでは激しいコンタクトが見られるなどDFの強度が上がっている(写真は左から細田、北川)

 

それでもなお、簡単な道のりではありませんでしたが、世界ジュニア出場、そして初のアジア王者をめざして、日本男子ジュニア代表がアジアジュニア選手権に挑みます。

今大会に臨む日本のメンバー、スタッフ、日本の試合日程は以下の通りです。

 

 

【アジア男子ジュニア選手権代表チーム】

〈選手〉
#1 今井 寛人
大体大3年/188cm/GK/右

#2 大竹 徹大
日体大2年/180cm/BP/左

#3 高橋 颯汰
日体大2年/183cm/BP/右

#4 藤坂 尚輝
日体大2年/180cm/BP、LW/右

#5 泉本 心
中大2年/185cm/BP、LW/右

#7 荒瀬 廉
大体大2年/174cm/BP、RW/左

#8 羽渕 晴一朗
関西大2年/182cm/PV/右

#9 大浦 和真
筑波大2年/187cm/BP/左

#10 中島 遼也
中部大2年/175cm/BP/右

#12 大山 翔伍
筑波大2年/181cm/GK/右

#13 細田 啓輔
福岡大2年/181cm/PV/右

#15 北川 雄聖
明大2年/190cm/BP/右

#16 松下 幸祐
国士大1年/182cm/GK/右

#17 近藤ダノベン優一郎
中大1年/182cm/BP/右

#19 伊禮 颯雅
中大1年/180cm/BP/右

#20 新井 駿佑
順天大2年/175cm/BP/右

#21 井上 明
明星大2年/176cm/RW/左

#24 近藤アレキサンダー偉一郎
大体大2年/188cm/PV/右

〈スタッフ〉
チームリーダー:滝川一徳
監督:植松伸之介
コーチ:大房和雄
GKコーチ:吉田耕平
トレーナー:渡部真弘
ドクター:清水健太
分析:大杉憲由

 

【大会日程】

・1次リーグ(日本戦のみ)
7月15日16:00〜(22:00〜) 対インド
7月17日16:00〜(22:00〜) 対パキスタン
7月19日18:00〜(24:00〜) 対バーレーン

 

・準決勝
7月22日16:00〜(22:00〜) or 18:00〜(24:00〜)

 

・3位決定戦
7月24日16:00〜(22:00〜)

 

・決勝
7月24日18:00〜(24:00〜)

※時間は現地時間。カッコ内は日本時間