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ジュニア代表に続け! ユースもアジアの頂点に向けて出陣


第9回アジア男子ユース選手権が、8月20日からバーレーンで開催されます。

この大会に出場する男子ユース代表(U−19)のメンバーが決まり、世界男子ユース選手権(来年開催。ドイツ、ギリシャ共催)行きの切符獲得(5枚)、そしてアジア制覇をめざしてアジアユースに臨みます。

アジアユースに臨む男子ユース代表

 

先日の男子ジュニア代表同様、コロナ禍でのチーム作りは例年以上に難しく、候補選手が集まれたのは昨年12月と今年6月の2回だけ。オンライン合宿などを通して選手を見極めながらの選手選考になりました。

候補選手の中から大会に挑むメンバー18人を選び、8月11日から最終合宿へ。13日には早大と練習ゲーム(30分ハーフ)を行ないました。このチーム初の試合形式ということで、連携ミスが見られましたが、そこは芳村優太監督も承知で、「DFのコンタクトなどよかった部分もあり、手応えを感じている」と収穫を話しました。

ユース代表は14日夜にバーレーンへ飛び、現地でトレーニングマッチをしたあと20日の初戦に臨みます。

守護神候補の宇賀神。早大とのゲームでは好セーブを連発した

 

今回のアジアユースには11ヵ国がエントリー。1次リーグは2組に分かれて行なわれ、日本はサウジアラビア、カタール、UAE、イラク、クウェートとともにB組に入りました。

1次リーグの対戦相手はいずれも中東勢で、芳村監督は「中東勢、とひとくくりにしていいかわからないが、対中東勢と対策を絞ることができる。また、過去の統計では(別の組に入った)バーレーン、韓国、イランとは相性がよくなかった」とある程度ポジティブな印象を受け止めつつも、「気が抜ける試合が1つもない」と厳しい戦いが続くことを予想しました。

世界ユース出場のために、1次リーグは4位以内に入る必要があり(上位2ヵ国が準決勝に進出とともに世界ユース出場決定、3、4位は5−8位決定戦に回る)、クウェートとの初戦が大きなポイントになります。「絶対に勝たないといけない。内容よりも勝ちにこだわることは選手たちにも伝えている」と芳村監督も気を引き締めます。

そして、もう1つの重要なゲームとしてあげたのが、第4戦のカタール戦。近年、アジアトップクラスの力を持っているカタールは、ヨーロッパやアフリカなどからの帰化選手で強化を図ってきましたが、今回のチームにどの程度帰化選手がいるかは不明で、その力は未知数ですが、それ以上に芳村監督が気にするには試合時間。

「カタール戦(15時スローオフ)は、前日の試合(対UAE)のスローオフが遅く(一番遅い19時スローオフ)、休む時間があまりない。日本にとって難しいゲームになると思うが、試合が3日間続くことはないので、フルパワーで戦いたい」と話しました。

また、この大会前に行なわれたアジア男子ジュニア選手権(バーレーン、7月)でジュニア代表が初優勝を飾り、それはユースのメンバーにも大きな刺激になっているようで、「(国士大でチームメイトの)松下(幸祐)がベスト7に選ばれたので、自分もトロフィーを持ち帰りたい」(古川吉平)、「アウェイでも自分たちのプレーができていてすごかった。自分たちも優勝したい気持ちが強くなった」(南城魁星)、「ジュニア代表の優勝を聞いて(優勝への)プレッシャーを感じつつ、刺激になっている」(小坂井瞭)と改めてアジア制覇に向けての気持ちを強くしました。

キャプテンと司令塔を担いチームをけん引する小坂井

 

男子ジュニアのほかに、世界女子ジュニア選手権で女子ジュニア代表が9位と好成績を残すなど、日本にいい風が吹いているのは確か。この流れに乗って男子ユース代表も、アジアの舞台で躍動してくれることでしょう。

アジアユースに臨む日本選手団と組み合わせ、大会日程は以下の通りです。

 

【アジア男子ユース選手権代表チーム】

〈選手〉

#2 古川 吉平
国士大1年/188cm/BP/左

#3 齋藤 琉
札幌静修高3年/186cm/BP・PV/右

#4 柳生 青空
香川中央高3年/176cm/BP/両

#5 小坂井 瞭
愛知高3年/187cm/BP/右

#8 中沖 仁希太
高岡向陵高3年/195cm/PV/右

#9 堀 洸志郎
高知中央高3年/181cm/BP/右

#11 鎌倉 悠真
不来方高3年/187cm/BP/右

#13 三枝 真都
市川高3年/193cm/PV・BP/右

#15 長谷川 惣唯
北陸高3年/173cm/RW/左

#16 宇賀神 正太郎
横浜創学館高3年/186cm/GK/右

#17 藤川 淳
香川中央高3年/190cm/BP/右

#23 細野 陽太
中部大春日丘高2年/190cm/BP/右

#28 野津山 翔
山陽高3年/188cm/GK/左

#29 橘 光太郎
大体大浪商高3年/184cm/LW/右

#30 米田 昇平
洛北高3年/183cm/GK/右

#31 松岡 凌汰
洛北高3年/180cm/RW/左

#32 酒井 優希
光陵高3年/181cm/BP/左

#33 南城 魁星
富岡高1年/194cm/BP・LW/右

 

〈スタッフ〉
チームリーダー:近藤 恒俊
監督:芳村 優太
コーチ:木村 雅俊
GKコーチ:熱田 翔
トレーナー:奥村 卓巳
分析:川村 陸哉
ドクター:村上 浩平

 

【1次リーグ組み合わせ】

A組:バーレーン、イラン、インド、韓国、ウズベキスタン
B組:日本、サウジアラビア、カタール、UAE、イラク、クウェート

 

【大会日程】

・1次リーグ(日本戦のみ)
8月20日17:00〜(23:00〜) 対クウェート
8月21日15:00〜(21:00〜) 対イラク
8月23日19:00〜(25:00〜) 対UAE
8月24日15:00〜(21:00〜) 対カタール
8月26日15:00〜(21:00〜) 対サウジアラビア

・準決勝
8月28日17:00〜(23:00〜) or 19:00〜(25:00〜)

・3位決定戦
8月31日16:00〜(22:00〜)

・決勝
8月31日18:00〜(24:00〜)

※時間は現地時間。カッコ内は日本時間