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パリ・オリンピックのアジア女子予選を広島で開催!


今日4月4日、広島県・リーガロイヤルホテル広島で記者会見が行なわれ、2024年のパリ・オリンピックのアジア女子予選が、日本の広島県広島市で開催されることが決まったと発表されました。

日程は今年の8月17日から23日。会場は、日本ハンドボールリーグの会場としてもよく使用される広島県広島市のマエダハウジング東区スポーツセンターです。

予選参加国は日本、韓国、中国、カザフスタン、インド、ウズベキスタンの6ヵ国で、日本女子代表・おりひめジャパンは以下の日程で予選を戦います。

8月17日(木)14時~ 対ウズベキスタン
8月18日(金)14時~ 対インド
8月20日(日)14時~ 対カザフスタン
8月21日(月)14時~ 対中国
8月23日(水)16時~ 対韓国

予選1位のチームがパリ・オリンピック出場権を獲得し、2位が世界最終予選に出場することになる予定。

記者会見に登壇した左から山下泉広島県協会名誉会長、楠本繁生日本女子代表監督、湧永寛仁日本協会会長(写真は日本協会提供)

記者会見に登壇した左から山下泉広島県協会名誉会長、楠本繁生日本女子代表監督、湧永寛仁日本協会会長(写真は日本協会提供)

 

会見の冒頭、湧永寛仁日本協会会長は、「昨年よりアジア予選開催地に立候補しており、広島市・県にサポートしていただきながら、広島県協会のみなさんと活動してきた。今年2月にアジア連盟(AHF)の視察があり、3月31日に正式に調印できたことをうれしく思っている。これまでの国際大会運営による運営能力の高さや実績、なによりも日本球界の一丸となって国内でアジア予選を行ないたいという情熱がAHFに届いたのではないか」と説明。

続いてマイクを握った山下泉広島県協会名誉会長は「名古屋での開催予定から、急きょ広島でということになった。それもあって、東区スポーツセンターは1500人ほどの規模で(オリンピック予選としては)小さいが、AHFの許可も得た。広島は国際大会をこれまでにやってきた実績はある一方で、ハンドボール人口が少ないので、(広島から)ぜひパリに行けるように応援してもらいたい」と話しました。

最後に楠本繁生日本女子代表監督が登場し、「予選が日本、広島で開かれることを大変うれしく思う。広島県協会をはじめ、関係各所に感謝したい。日本で開催できるのは大きなことで、みなさんの声援が選手たちを後押ししてくれると思う。今年1月のアジア選手権では韓国には延長で敗れたが、こうした強豪に勝たなければならない。強化していけば手の届くものだと感じている」とコメント。

続けて、質疑応答では「ベンチに入る16人全員をコートに送り出せるような選手を選びたい。中国や他国よりも小さくても、16人のトータルで戦えるチームに。今はほかのスポーツが大きな注目を浴びている。この予選の結果で、少しでもハンドボールの裾野が広がって注目してもらえるようにしたい。

また、アジア選手権の韓国戦で、私がベンチにいて相手から感じたことがある。それは、若手はそうでもなかったが、長くやってきた選手、ヨーロッパで活躍するような選手の『日本には絶対に負けない』という意地だ。その圧倒的で強い気持ちは、この半世紀、韓国に勝てていない日本の選手にはなかったもので、それが歴史なのかなと感じた。ただ、今回負けたあとに、選手たちは涙を流しながらも『次はいけそうな気がする』ということを口にしていたので、悔しい負け方をしたことが次につながるステップになったのかなと。そういう部分にプラスして、準備をどれだけできるか」と話しました。

日本でのオリンピック予選は、2015年に愛知県で行なわれたリオデジャネイロ・オリンピックの女子予選以来。当時もやはり韓国に敗れて悲願はなりませんでした。

1976年のモントリオール・オリンピック出場から遠ざかったままの「アジア予選を突破してのオリンピック出場」(東京オリンピックは開催国のため予選不出場)に向け、楠本ジャパンはこのアドバンテージを活かせるか。