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PSGがジークスター東京に完勝【PSGジャパンツアー初戦】


7月31日に東京・有明アリーナで、PSGハンドボールのジャパンツアー初戦・ジークスター東京戦が行なわれました。

【試合結果】
PSG 36(18-14、18-13)27 ジークスター東京

【試合得点者】
〈PSG〉カミル・シプチャク8点、エロヒム・プランディ5点、ケント・テンネセン、ヤコブ・ホルム4点、ダビド・バラゲール3点、ルベン・マーチャン、アダマ・ケイタ、マチュー・グレビル、ルカ・カラバティッチ、レオ・プランタン2点、ルック・スタインズ、ドミニク・マテ1点

〈東京〉部井久アダム勇樹6点、蔦谷大雅5点、東長濱秀希4点、元木博紀、小山哲也3点、中村翼、玉川裕康2点、土井レミイ杏利、橋本明雄1点

 

平日でありながら1万人を超える観客を集めたこの試合。

PSGはオランダ代表の司令塔、ルック・スタインズ、スウェーデン代表の守護神アンドレアス・パリシャらが先発。

一方の東京は、28日に日本リーグのトヨタ車体戦を終えたばかりで、疲労が残る中での臨戦、さらにフレンドリーマッチでベンチ入りに制限がないこともあって、佐藤智仁監督は積極的に選手交代しながらの戦いを展開します。

世界トップクラスのPSGに果敢に挑んだジークスター東京

世界トップクラスのPSGに果敢に挑んだジークスター東京

 

PSG側も、これがプレシーズン1戦目ということで、ケント・テンネセン(ノルウェー)、ヤコブ・ホルム(デンマーク)ら新戦力との融合に主眼を置きながらの戦いに。そのため、全体的にPSGのプレースピードはゆったりとしたものでしたが、そこは世界トップクラスの選手たちが集まるチーム。

シンプルな2対2からのポストプレーやバックプレーヤーのカットイン、サイドへの展開などはさすがの力強さで、東京DFはそこがどうしても止められません。

力強いフィジカルだけでなく、視野の広さも見せたPSG・プランディ

力強いフィジカルだけでなく、視野の広さも見せたPSG・プランディ

 

また、東京はセットOFでの細かいミスから速攻を浴びる場面も多く、そこから徐々に差を広げられて、最終スコアは27-36で敗戦となりました。

東京もエース部井久アダム勇樹のディスタンスシュートや右サイド蔦谷大雅の速攻、センター小山哲也の個人技、GK家田幹太の好セーブ連発などで観客を湧かせるなど、両チームともによさを出しつつ、PSGが地力の差を見せつけたという、10340人の観客にとっては楽しめる試合になりました。

PSGはまだ調整段階ではあるものの、お互いにぶつかり合う攻防シーンが随所に見られた。

PSGはまだ調整段階ではあるものの、お互いにぶつかり合う攻防シーンが随所に見られた。

 

国内のハンドボールの試合としては非常にまれな1万304人という観客に囲まれて、「フランスでもこれだけの数の中でやることはほとんどないのでうれしかった」(マチュー・グレビル)、「地鳴りのような声援を受けながらのプレーは本当に楽しかった」(部井久)、「と、選手たちの側からも喜びの声が聞かれました。

試合後にコート上を一周し、観客の声援に応えた両チーム(写真はPSGセブン)

試合後にコート上を一周し、観客の声援に応えた両チーム(写真はPSGセブン)

 

記者会見に出席した東京のキャプテン土井レミイ杏利は「(観客数が)1万人に到達できたのは、われわれもそうだし、これからの日本ハンドボール界にとっても、すごい大きな数字だと思っている。これだけではなく、今後も当たり前のように1万人の収容だったら1万人が当たり前に集まるような、それが日本国内だけでも成立するように日本のハンドボール界が変わっていったら、未来は明るいんじゃないかと。その一歩じゃないけど、きっかけになれたんじゃないか」と口にしました。

このツアーはこれで終わりではなく、8月2日に第2試合としてPSGと日本男子代表・彗星ジャパンが対戦します。