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【彗星ジャパン】アジア男子選手権準決勝進出。バーレーンと4ヵ月で4度目の対戦へ


1月11日からバーレーンで開催されている第21回アジア男子選手権。

日本男子代表・彗星ジャパンは1次リーグ3試合を2勝1分の1位で勝ち抜くと、メインラウンドでは苦しみながらもイランを25-23、アラブ首長国連邦(UAE)を29-26で破ってグループ2位以内、準決勝進出を決めて最終戦のカタール戦へ。

イラン戦で負傷した安平光佑、所属チーム事情で離脱した松岡寛尚を欠く日本ですが、すでに今大会最低目標である来年1月の第29回世界男子選手権(クロアチア、デンマーク、ノルウェー共催)の出場権(上位4チーム)を確保したこともあり、この試合はメンバーを大きく代えて臨みます。

スタートは、OFが左サイドに髙野颯太、左バックに北詰明未、センターに東江雄斗、右バックに徳田新之介、右サイドに蔦谷大雅、ポストに田代翔真。DFが6:0で左から北詰、髙野、田代、玉川裕康、徳田、蔦谷、そしてGKに坂井幹という組み合わせに。

立ち上がりにカタールに2連取されますが、北詰、玉川で連取して追いかけます。これまでの主軸メンバーとは違う組み合わせながら、ポスト田代も絡めながらよく攻め、DFも強度高く守るものの、OFで最後のシュートがなかなか枠を捉えなかったり、相手GKに阻まれたりしている間に差を広げられ、12-16で前半を折り返します。

ミスもあったが、思い切りのいいプレーで4ゴールをあげた富永

ミスもあったが、思い切りのいいプレーで4ゴールをあげた富永(©JHA/Yukihito Taguchi)

 

後半も、DFで粘ってカタールについていく展開は変わらない中で、途中出場の榎本悠雅、富永聖也らが思い切りのいいプレーも見せて、1点を争うシーソーゲームで終盤へ。後半途中から登場したGK岡本大亮の好セーブもあって、後半残り4分を過ぎたところでカタールが得点して27-28となったところから、お互いにミスを重ねてスコアが動きません。

そのまま残り10秒という場面で、日本がカタール陣営でコーナースローを得ます。ボールを持った蔦谷は、相手DFのスキをついて、すぐ近くの6mライン際でポジションを巧みに取ったポスト吉田守一にスピンをかけたバウンドパスを入れます。6mライン内で弾んだボールをしっかりとつかんだ吉田は、カタールDF2枚に挟まれながらこれをゴールにねじ込み、値千金の同点弾を決めて、日本に勝点1をもたらしました。

ラストプレーで同点ゴールを決めた吉田

ラストプレーで同点ゴールを決めた吉田(©JHA/Yukihito Taguchi)

〈試合結果〉
日本 28(12-16、16-12)28 カタール

〈日本得点者〉
徳田:6点、富永・榎本:4点、田代:3点、蔦谷・玉川・東江:2点、吉田・坂井・渡部仁・北詰・泉本心:1点

2勝1敗同士でカタールと並んだ結果、得失点差でグループ1位こそ譲ったものの、笠原謙哉、元木博紀、GK中村匠の主軸をメンバー外にした構成でカタールと競れたことは、日本の地力が上がっていることのなによりの証拠と言えるでしょう。

この結果、日本は反対側のグループ2で1位となったバーレーンと準決勝(日本時間で1月24日の午前0時半から)を戦います。

昨年10月のアジア大会で1度、11月のパリ・オリンピックアジア予選で2度戦ったバーレーンとは、この4ヵ月で4度目の対戦となります。手の内を知り尽くしていると言える間柄による対戦は、どのような結果になるでしょうか。

チーム最多の6得点をあげた徳田がこの試合のPlayer of the matchに(©JHA/Yukihito Taguchi)

チーム最多の6得点をあげた徳田がこの試合のPlayer of the matchに(©JHA/Yukihito Taguchi)

 

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