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【vol.3、13年12月号】日本リーグ・家永GMに聞く


今回は強化とともに大きな課題となる集客面を中心に、日本ハンドボールリーグ(JHL)・家永昌樹GMに、本番に向けたビジョン、抱負を語ってもらう。※内容は掲載当時

 

▽東京オリンピックに続き、世界女子選手権開催(2019年・熊本)も決定しました。

「率直な気持ちはうれしいのひと言。と同時に、オリンピックへの国民の支持率が70%を超え、国民のスポーツへの関心の高まりを感じます。日本リーグとしても、そうした中で責任を持った行動をとり、いっそう気を引き締めないと、みなさんを裏切ることになるという思いも、改めて感じています」

▽日本リーグ会場での効果は?

「会場での特別な盛り上がりはまだない、というのが現状ですが、主役となる選手たちは純粋に喜んでいるのを感じます。選手たちはこれまでも個々には球界を変えていこうという思いを持ってくれていましたが、2020年に向けてよりいっそう意識が高まってくることと思います」

▽オリンピックや世界選手権での集客という意味でも、リーグの存在は大きくなると思います。

「日本リーグは代表チームの強化と両輪となっていかねばならないと思います。レギュラーシーズンの試合会場により多くの方に足を運んでいただくとともに、プレーオフも3000人で満員の駒沢体育館開催で定着していますが、当然、より大きな会場での開催を、と考えています。

次々回は40回の節目。記念大会を契機にスケールアップをと、すでにプロジェクトをスタートさせ、会議も2回開いています。徐々にスケールアップし、本番までにオリンピックの競技会場・代々木第一競技場を使えるぐらいまでもっていきたいものです」

▽レギュラーシーズンの会場については?

「バレーボールやバスケットボールが1試合平均2000人の観客が集まるのに対し、ハンドボールは800人。まずは早く1000人に乗せたいです。

となると、現在、1000人入れるキャパシティーがない会場も多く使用しているので、見直し作業に入っています。開催地のみなさんのご尽力で、会場の雰囲気も従来の競技会から『見せる』ことを重視した形に変わってきています。

また、今シーズン(注:2013-14シーズン)の新たな取り組みとして、日本リーグ各チームのGMを中心に、集客指定試合を企画。試合告知や集客活動、イベントも考え、より多くの人に集まってもらえるようにチャレンジしています。こうした動きも、より大きな体育館で試合を、という機運につながってくると思います」

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