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【vol.3、13年12月号】日本リーグ・家永GMに聞く


東京に日本リーグチームを、という動きも

▽オリンピックにつなげるためにも、東京でより多くの試合を、そして、東京にチームを、という期待がありますが?

「現在、東京はプレーオフだけ、という状況ですから、各チームが東京に集まって試合をするセントラル方式案も出ています。東京にはかつて日本リーグで活動した実業団チームがありましたし、クラブチームのHC東京も日本リーグで活動していました。そういった意味で、素地はありますし、現在のリーグで男子1、女子4のクラブチームが活動しているように、クラブチームを取り巻く環境も変わっています。東京に日本リーグチームを、という動きも水面下では動き出しています」

▽オリンピック、世界選手権開催の決定は、日本リーグにとってもビッグチャンスですよね?

「そのとおりです。2019年にも世界選手権開催が決まったことで、チャンスがふくらみました。といっても、オリンピックは数多くの競技が開催されますし、19年はハンドボールだけでなく、男子ラグビーも日本でワールドカップ開催の年ですし、世界陸上も日本開催予定と聞いています。世界最高峰の試合を待っているだけでは、せっかくのチャンスを活かせません。

大会前年の18年、19年は代表チームの強化に多くの比重が置かれますが、全国的なキャラバンを展開できるチャンスでもあります。世界一に輝いたなでしこジャパンをサポートするサッカー協会や同じくビッグイベントを控えるラグビーの関係者ともコンタクトを始め、盛り上げ方やジョイントの接点なども探っています」

▽2019年、そして2020年に向けた抱負を聞かせてください。

「ビッグイベントの開幕までに、リーグの活動を通じて、よりよい形で、より多くの人にハンドボールを知っていただき、本番の会場に足を運んでいただくことができればと思っています。『ハンドボールはよく知らないけれど日本代表を応援したい、ビッグイベントを楽しみたい』という人を取り込みたいと同時に、『ハンドボールを見たい』と思っている人をより多く会場に引きつけたいですね。

日本代表がオリンピックや世界選手権でメダルを獲得してくれれば、ハンドボール人としては最高の気分ですが、日本リーグを運営する私たちは、その後も考えて行動していかねばなりません。とくにオリンピック後は、ハンドボールだけでなく、どの競技でも課題になるでしょう。オリンピックで盛り上がった勢いを加速させたい、たとえ下降線を描いたとしても、できる限り緩やかにするのが私たちの役目。そういった意味では、東京オリンピック本番に向けてはもちろん、オリンピック後も視野に入れて、今から動いていきたいと思っています」

 


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