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【彗星ジャパン】世界選手権準優勝国に一歩及ばず2連敗


◆スウェーデン 28(17-14、11-12)26 日本

日本の得点者
元木6点/笠原、徳田(新)、渡部、吉田3点/部井久、土井、吉野、水町2点

 

東京オリンピック3日目(7月26日)、デンマークとの初戦で17点差の大敗(30-47)を喫した日本男子代表・彗星ジャパンは、中1日でスウェーデンと激突しました。

OFの布陣はデンマーク戦から変更はなく、左サイドにキャプテン土井、左バックに吉野、センターに部井久、右バックに渡部、右サイドに元木、ポストに笠原でスタート。DFはシステムを6:0から5:1にチェンジし、左から土井、成田、笠原、渡部、元木、トップに部井久、GKに岩下という並びで試合に臨みました。

スウェーデンは1月の世界男子選手権(エジプト)の準優勝国ですが、今大会の初戦ではバーレーンに1点差の勝利と苦しんでいました。

スローオフから流れをつかんだのはスウェーデン。ポスト、サイドと確率の高い場所から得点を奪い、9分6-3と好スタートを切りました。

連敗を避けたい日本は早めの選手交代で流れを変えます。当たらなかった岩下に代わって坂井、センターに水町、ポストに吉田、右バックに徳田(新)を次々にコートに送り出します。そして代わって入った水町から吉田にパスが通り4点目を奪うと、ここから攻守の歯車がかみ合い、反撃に転じます。

13分、水町のカットインで得た7mTを元木が沈め、吉田のポスト、徳田(新)のミドルで16分8-8と同点に追いつきます。さらに部井久のミドル、土井のサイドシュートで17分10-9と、この試合初のリードを奪いました。

このまま先行して前半30分を終えたいところでしたが、23分からの3連続失点もあり、14-17の3点ビハインドで前半終了となりました。

 

後半に入り、細かなミスが続く間にスウェーデンに差を広げられ、7分15-21とこの試合最大となる6点差をつけられました。シグルドソン監督はこれ以上離されないようにとすぐさまタイムアウトを請求。タイムアウト明けから日本は7人攻撃を仕掛けます。

7人攻撃でチャンスを作り、スウェーデンゴールを襲った日本はじわりじわりと差を詰めていきます。再びコートに入った岩下の連続ノーマークシュートセーブも相まって18分22-25。さらに23分から元木のサイドシュート、水町のカットイン、再び元木の7mTで26-27と1点差に迫りました。

そして直後のDFを守り、同点のチャンスを得ます。パスを回し、右バック渡部から右サイドの元木へパスが通り、ゴールネットを揺らして同点に追いついたと思われましたが、審判の判定はその前の渡部のオフェンシブファール。

その後、笠原が退場し、サイドシュートを決められ、26-28で試合終了。後半のスコアは12-11と世界選手権準優勝国にも健闘しましたが、一歩及びませんでした。日本はこれで2連敗。

デンマーク戦ではイージーなミスを連発したものの、この試合ではターンオーバーの数(OF時にミスでボールを失った回数)はスウェーデン(11)を下回る8。デンマーク戦から修正し、それを表現できていたことがわかります。

とはいえ、勝点にはつなげられず、1次リーグ突破のためには残り3試合のうち2勝しなければなりません。

次の相手はアフリカ代表のエジプト。

ここまで1勝1敗のエジプトですが、世界王者デンマークにも最後まで拮抗した試合展開に持ち込むなど、実力は世界トップクラスと言っても過言ではないでしょう。

個々の能力が高く、強烈なシュートを積極的に放ちます。そしてなんといってもハードなDF。これが現チームの大きな武器で、ヨーロッパ勢にもパワーで負けません。

日本としては真正面からフィジカル勝負するのではなく、いかにDFをいなして攻撃を展開できるかがカギになるでしょう。

そして、カットイン、サイドシュートと確率の高いところで勝負したいところ。とくに右サイドの元木はここまでの2戦は安定した活躍を見せ、14得点と好調。エジプト戦でも期待がかかります。

第3戦のエジプト戦は7月28日14:15スローオフ。

スウェーデン戦の監督、選手のコメントはこちらから。