【おりひめジャパン】モンテネグロを下して初白星!
◆日本 29(14-13、15-13)26 モンテネグロ
【日本得点者】池原、原6点/藤井5点/田邉4点/角南(唯)、大山、佐々木2点/角南(果)、亀谷1点
7月25日のオランダとの初戦で敗れ、黒星スタートとなったおりひめジャパン。27日の第2戦では、すでにアンゴラから1勝をあげているモンテネグロと対戦しました。
日本のスターティングメンバ―はオランダ戦と同じく左サイド田邉、左バック佐々木、センター大山、右バック角南(唯)、右サイド池原、ポスト角南(果)の布陣。DFは6:0で左から大山、田邉、塩田、永田、角南(唯)、池原、GK亀谷の並びでスタートしました。
初戦のオランダ戦では、立ち上がりから相手に連取を許して勢いに乗せてしまいましたが、この試合はモンテネグロがやや先行しても、日本の得意とする素早いパス回しから角南(唯)、大山らバック陣のカットインがよく決まり、点差を離されることなく食らいつきました。
守備の要の永田が11分に2度目の退場となってから、GKを下げて仕掛けた攻撃が失敗して2度のエンプティーゴールを許したこともあり、14分には6-10と4点のビハインドを負いましたが、田邉、池原の両サイドがシュートを高確率で決めてそれ以上のリードを許しません。
さらに、序盤から好調だったGK亀谷がサイド、ポスト、ロングとどのポジションからのシュートもはじき返したことで、23分には11-11と追いつきます。
前半残り1分で佐々木がロングを決め、14-13とリードして前半を折り返した日本は、後半も原のカットインなどで連取といいスタートを切ります。その後も藤井が3本の7mTを沈めるなど、きっちりと得点チャンスを決めた日本が8分20-15とリードを広げていきます。
しかし、直後に池原、角南(唯)が続けて退場となると、エンプティーゴールを狙った相手のシュートを、石立が6mエリア内に入って防御したことで、10分には同時に3人の退場者を出してしまいます。
CPが3人の時間が1分以上ある苦しい状況でしたが、その間の失点を2に抑え、OFでポスト永田が身体を張って相手DFを突破し、相手の退場と7mTを獲得します。それを原が決めてピンチをしのいだ日本は、その後もDFでよく足を動かしてリードを守ります。
21分には守備の要の永田が3回目の退場で失格となり、直後に角南(果)が負傷で本職のポストがいなくなるというピンチもありましたが、全員でパスをつないでプラスワンを作り出す攻撃で、最後までモンテネグロDFに対応させず、攻撃ペースが落ちませんでした。
さらに、モンテネグロの得点源となっていたメフメドヴィッチ、ラディチェヴィッチらサイド陣の得点を抑えたり、カットインからの相手の決定的なチャンスをセーブするなど、この試合47%のセーブ率を残したGK亀谷の奮闘も見事でした。
29-26で1976年のモントリオール大会以来となるオリンピック2勝目、そしてヨーロッパ勢からの初勝利をつかんだおりひめジャパン。1次リーグ突破に向けて大きな勝点2をつかみ取りました。
そんなおりひめジャパンの次の相手は、アジアのライバル・韓国です。その韓国は初戦でノルウェー、27日にオランダと対戦し、連敗を喫しています。韓国にとっては、日本戦でなにがなんでも白星をつかんでおきたいはず。
近年の韓国との対戦ではなかなか勝利をつかめていない日本。とくに最後のシュートをGKにセーブされて、速攻に走られる展開になると苦しいため、モンテネグロ戦のように、決めるべきシュートをきっちりと決め切ることができるかがポイントとなりそうです。
おりひめジャパンの第3戦・韓国戦は7月29日14:15スローオフです。
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