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【彗星ジャパン】エジプトのパワーに屈して3連敗


◆エジプト 33(18-11、15-18)29 日本

日本の得点者
徳田(新)8点/渡部5点/吉野、東江4点/土井3点/部井久、成田、水町、吉田1点

 

7月28日、東京オリンピック5日目に日本男子代表・彗星ジャパンはエジプトとの第3戦に臨みました。ここまで2連敗の日本は、前日の女子代表・おりひめジャパンのように、強豪撃破をめざしました。

スタートは前戦のスウェーデン戦から変更なく、OFは左サイドにキャプテンの土井、左バックに吉野、センターに部井久、右バックに渡部、右サイドに元木、ポストに笠原が入る形。

DFも5:1を採用し、土井、成田、笠原、渡部、元木がライン上に並び、部井久がトップDFを務め、ゴールも引き続き岩下が守る布陣。また、ここまでの2試合でメンバーから外れていたセンター東江がこの試合からベンチ入りしました。

デンマーク戦、スウェーデン戦と立ち上がりで先行される展開でしたが、この試合でも3連続失点スタート。6分に相手のミスを拾って吉野の速攻につなげてからは落ち着きを取り戻した日本は、徳田(新)、水町らのシュートで食らいつきます。相手のポストプレーに手を焼く時間帯もありましたが、GK岩下が要所でシュートをセーブして、20分8-10とします。

しかし、ここからミスを連発し、一気にエジプトに離されてしまいます。とくに24分から7人攻撃でシュートまで持ち込めず、立て続けにエンプティーゴールを決められて失点。

21分に東江を投入するもなかなか攻撃のリズムを作れず、その後も簡単にDFを突破されて前半終了時には11-18と差を広げられました。

 

この7点差を逆転しようと後半30分に臨みますが、余裕を持ってプレーするエジプトを止められません。セットDFでは相手にコンタクトしても、そこでフリースローを取れず押し込まれてしまい、そこからパスをつながれて失点するパターンが何度も見られました。

流れが変わったのは10分から。17-24の場面から東江がブラインドシュートを決めると、その東江とのクロスから部井久がミドルシュートを突き刺して5点差。エジプトは早めにタイムアウトを請求するも、直後のカットインを岩下がシャットアウト。そして徳田(新)がカットインを沈め、12分20-24と詰め寄ります。

ここからもう1本ほしいところでしたが、元木の退場もあり、再びギアを上げてきたエジプトに対応できず、突き放されました。

終盤、3連続得点を決めますが、それでも29-33の4点差。エジプトのパワーに対応できず、3連敗となりました。

これで1次リーグ5試合のうち、3試合を終え、勝点0という状況の日本。厳しい状態が続きますが、残りのバーレーン、ポルトガルに連勝できれば、1次リーグ突破の可能性があるだけに、敗戦から気持ちを切り替えて次戦に臨みたいところ。

第4戦の相手、バーレーンは同じアジアのチームで、これまで何度も対戦してきました。シグルドソン監督が日本代表監督に就任してからしばらく黒星が続きましたが、2020年アジア男子選手権では2戦2勝、今年1月の世界男子選手権でも顔を合わせ、29-25で勝利しました。

バーレーンも日本と同じく、ここまで3連敗中ですが、スウェーデン、ポルトガルと1点差の接戦を演じています。大きな変化があったのはDF。これまでは6:0が基本でしたが、今大会は3:3のような高いラインのDFシステムを採用し、高い位置で相手を止めるなど、しっかりとした戦術で守っています。さらにGKのA・モハメドも好調。

日本としては、相手のDFはラインが高い分、スペースも広くなるところを全員が連動して突いていけるかが、勝利へのカギになるでしょう。

お互いに勝点2がノドから手が出るほどほしい状況で迎える対戦。日本としては決勝トーナメント進出のために負けられない戦いになります。

運命のバーレーン戦は、7月30日11:00スローオフ。

エジプト戦の選手コメントはこちらから。