【女子1次リーグ】ハンガリーが逆転で決勝トーナメントへ。スペインは1次リーグ敗退
◆韓国 31(16-17、15-14)31 アンゴラ
1次リーグ突破のためにどうしても勝点が欲しい両者の戦いは、前半から互いに譲らずに一進一退の攻防となった。そんな中、前半からよく機能していた7人攻撃を中心に、着実に加点をしていったアンゴラが、残り2分を切って31-29とリード。勝負は決まったかと思われたが、韓国が粘った。相手の7人攻撃をしのいでエンプティーゴールにつなげると、さらにポスト姜恩恵が決めて31-31と同点に。最後はアンゴラ・ギアロのシュートをGK朱嬉が止めてタイムアップ。韓国は崖っぷちの状況から勝点1をもぎ取り、アンゴラとともに、日本-ノルウェー(21:30スローオフ)の結果次第で1次リーグ突破が決まる。
◆フランス 29(17-11、12-11)22 ブラジル
決勝トーナメント進出争いの生き残りをかけ、気迫あふれる両者の激突は、前半11分、5-5と互角の滑り出しからDFの安定感とプレー精度で優ったフランスが、ブラジルのミスを誘いながら徐々にリードを広げていく。ブラジルもヴィエイラ、マシャドらの活躍でフランスDFを揺さぶり、15-18と3点差に追い上げ、見せ場を作ったが、ここから相手退場機のエンプティゴールチャンスを連続して逃すなどして失速。1人ひとりがプレーだけでなく声でもチームを盛り上げ、終始一丸ムードにあふれたフランスが、ブラジルを退けて決勝トーナメント進出を決めた。
◆ロシア・オリンピック委員会(ROC) 34(18-17、16-14)31 スペイン
すでに1次リーグ突破を決めているROCと、負ければあとのスウェーデン-ハンガリー戦の結果次第では敗退となるスペインの一戦。ROCが序盤は主導権を握るが、中盤のタイムアウト明けから縦への意識を強くしたスペインが追い上げて前半は18-17とROCの1点リードで終了。後半は一度スペインがGKナヴァロの好守から逆転に成功するが、ロシアはGKセドイキナ、センらが中央を固める堅守と、天才ヴャヒレワのパスワークを中心としたOFでスペイン再逆転後は着実にリードを広げていく。スペインも必死に追いかけるが、肝心なところでOFにミスが出たのが響いた。
◆ハンガリー 26(15-15、11-8)23 スウェーデン
前のROC-スペインのカードでスペインが敗れたため、勝てば決勝トーナメント進出が決まるハンガリーは、同点で迎えた後半開始早々、GKビロのセーブから速攻に走り、6連続得点で8分21-15と大きなリードを奪う。18分にベテランで中央を守るトモリが失格するも、最後まで当たりが止まらなかったビロの活躍やセンターに入ったスゾロシ・ザシのカットインなどでリードを守り切ったハンガリーが3点差で勝利。3連敗からの2連勝で4位に滑り込み、熊本世界選手権準優勝のスペインを1次リーグ敗退に追い込んだ。スウェーデンは得意の速い展開に持ち込むシーンもあったが、全体的にシュートミスがめだち、今大会初黒星。
◆オランダ 30(17-12、13-17)29 モンテネグロ
先に試合の主導権を握ったのはオランダ。DFから素早く速攻に転じることで得点を重ね、後半15分25-16と9点差をつけた。しかし、ここからモンテネグロの猛追が始まる。GKライチッチの好セーブなどDFからリズムをつかみ、残り5分を切って26-28と射程圏内に。最後までエース・ヤウコヴィッチらで相手を脅かし続けたが、前半の失点が多すぎた。終盤に退場者を出すなどピンチを迎えながらも、耐え切ったオランダが1点差で勝利をつかんでグループ2位を確保した。
◆ノルウェー 37(16-11、21-14)25 日本
日本の得点者
横嶋、大山5点/堀川、池原、近藤3点/角南(唯)、藤井2点/原、佐々木1点