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【おりひめジャパン】クロアチアに競り勝ち、G組2位でメインラウンドへ


◆日本 28(14−14、14−12)26 クロアチア

【日本得点者】
中山9点/服部6点/北原5点/相澤3点/佐原2点/永田、大山、近藤1点(本誌集計)

 

勝った方がG組2位となる1次リーグ最終戦。1次リーグの結果が持ち越されるメインラウンドを優位に戦うためにも、なんとしても勝っておきたい試合です。

大事な一戦を前に日本はメンバーを変更。右サイド秋山、左バック大松澤に代えて、センター近藤、左サイド松本を登録しました。

一方のクロアチアは長身のミチエヴィッチら3選手がPCR検査で新型コロナウイルスの陽性が判明しベンチアウト。そのため、13人での戦いを強いられることになりました。

日本のスタートは第1戦、第2戦と同じく、左サイド吉留、左バック北原、センター相澤、
右バック中山、右サイド服部、ポスト永田、GK亀谷という布陣。

両者譲らず前半から一進一退の攻防を繰り広げる中、先に一歩抜け出したのは日本でした。相手の退場を皮切りに、中山、相澤の連打で16分10-8とリードを奪います。しかし、不正入場などで立て続けに退場者を出し、波に乗り切れません。

攻めては大山、相澤と2人の司令塔を軸に、左腕エース中山らが連動して相手DFを崩せていた一方で、守っては体格で勝るクロアチアのポスト陣を抑えられずに失点。結局差はつかず、14-14の同点で前半を折り返します。

 

後半は、OFミスから連続失点して相手を追いかける展開に。7人攻撃で状況の打開を図りますが、なかなか有利な形ではシュートまで持ち込めず、7mTのチャンスも外して16分20-23。大きく点差が離れたわけではないものの、いやな流れが続きました。

それでも、ここでタイムアウトでひと息入れたことが、流れを変えるキッカケとなります。北原がステップをねじ込むと、退場者を出しながらも、途中出場の近藤が鋭く相手DFに切れ込み7mTを獲得。それを服部が決めて1点差に。中山もロングで続き、19分23-23とついに同点に追いつきました。

23分には近藤の逆転打が決まり優位に立った日本。人数が少ないことが影響したのか疲れが見え始め、攻守に精彩を欠いたクロアチアに対し、最後まで集中力を切らしませんでした。ミスが出てもDFで粘って速攻に持ち込み、残り3分26-24と勝利を大きく引き寄せます。さらに、中山がダメ押しの2連打を決めて突き放し、28-26と重要な一戦で勝利を飾りました。

1次リーグ2位通過を決め、歓喜にあふれるおりひめジャパン©JHA/Yukihito TAGUCHI

 

この結果、日本は2勝1敗でG組2位が確定。勝点2を持って次に進めることになりました。メインラウンドでは、H組の上位3チーム(スペイン、アルゼンチン、オーストリア)と対戦します。

次戦は日本時間の12月9日4:30から、H組1位の地元スペインと戦います。19年の熊本世界選手権では31-33と惜敗した相手。新生おりひめはこの結果を覆すことができるかに注目です。