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【おりひめジャパン】オーストリアに逆転勝利!


◆日本 32(15-19、18-11)30 オーストリア

【日本の得点者】
近藤6点/相澤、松本、中山、服部5点/秋山(な)、佐原2点/大山、吉留1点

日本代表・おりひめジャパンのメインラウンド第2戦の相手は、1次リーグH組3位のオーストリア。決勝トーナメント進出の可能性をわずかに残している日本は、この試合での勝利が必須でした。

スタートメンバーのCP陣は前戦から変わらず、LW吉留、LB北原、CB相澤、RB中山、RW服部、PV永田の6人。GKはスペイン戦で足を負傷した亀谷がベンチを外れたため、代わりに馬場が入りました。

 

 

 

相手のスローオフで試合が始まると、いきなりポストシュートで失点。その後もロング、サイドと幅広い攻撃を止められず0−5とされます。

メンバーを交代しながら流れを変えようとしましたが、ここで日本にアクシデントが。相手のロングパスに対してGK馬場がゴールエリアを出てカットしようとした際、相手選手と接触。レッドカードを提示され、わずか7分でコートを去ることになりました。

このあと、日本は左サイドの松本らでシュートが決まり始めますが、なかなか相手の攻撃を止められません。前半24分から2連続失点で11−17と、この試合最大となる6点差をつけられました。

しかし、後半に入ると日本が反撃に転じます。16−21と5点ビハインドの4分、近藤のミドルシュートで1点を返すと、馬場に代わって急きょコートに入り、今大会初出場となった大沢がミドル、サイドを連続セーブ。さらにカットインも防ぎ、3本連続で相手のシュートを弾き返します。

大沢のビッグプレーのあと、数少ない東京オリンピック代表の近藤がカットインを決め、さらに相手の退場を誘います。このパワープレーのチャンスで2点を加点し、20−21と1点差にします。

ここから一進一退の攻防に。日本が13分(23−23)、21分(26−26)と同点にしますが、そのたび、オーストリアは攻撃を成功させ、逆転を許しません。

17分以降、日本は7人攻撃を仕掛けていき、23分、服部のサイドシュートで27−27にしたあと、相手のミドルシュートを大沢がセーブ。そして佐原がポストシュートを沈め28−27と、この試合初のリードを奪います。

オーストリアも7人攻撃で粘り、残り3分29−29のタイスコア。このあと日本は次々に攻撃を成功させます。大山のカットインで獲得した7mTを相澤が決めて、30−29。直後の攻撃は、ミドルシュートを大沢がシャットアウトしてリードを保ちます。

終盤に2点差にするチャンスを得た日本は、ここで再び7人攻撃を仕掛け、近藤のポストプレーで相手の退場を誘うと、数的優位の状況を活かして近藤のカットインで31−29と点差を2にしました。

残り時間は2分と少し。このあとのオーストリアの攻撃が1分以上続きましたが、日本は集中力を切らさず全員が身体を張って守り抜きます。最後は近藤のゴールでダメ押しして32−29として勝負あり。

オーストリアを下し、メインラウンド初勝利をあげた日本。2勝2敗(1次リーグの結果を持ち越しているため)として、決勝トーナメント(ベスト8)進出に向けて望みをつなげましたが、このあと行なわれたスペイン−クロアチアの試合でスペインが勝利したため、日本のメインラウンド グループ4での3位以下が確定しました。

メインラウンド最終戦となる第3戦はアルゼンチンと対戦。アルゼンチンとは前回の熊本大会で戦い、勝利していますが、今大会の1次リーグでアルゼンチンもオーストリアを下しており、決して簡単な相手ではありません。

8強入りを逃したものの、今大会の最終戦を勝利で飾ることができるでしょうか。

アルゼンチン戦は、日本時間12月12日23:30スローオフです。