いよいよスタート直前。【男子編】JHL開幕前会見の全チームコメントを紹介します!
6月27日、2022-23シーズンの日本ハンドボールリーグ(JHL)開幕前記者会見がオンラインで開催されました。
冒頭、葦原一正代表理事から以下のように今季のリーグについて説明があり、その後、男子各チームの監督・選手が登場しました。
「7月2日から47回目のJHLが開催される。国際スケジュールの関係上、例年より2ヵ月ほど早くなっている。
昨シーズンは新型コロナウイルスの影響で(観客に)あまり来てもらうことができなかったが、今季はたくさんの人たちに来てもらい、3月に開催されるプレーオフで、(ファイナルが行ばわれる)エントリオを満員にできるようにがんばっていきたい。
今季のスローガンは『GO BEYOND』。
今までの46回の歴史を尊重しつつ、次のステージへ、世界に向けて、新たなファンを獲得していくために、リーグ全体としてやっていきたいという思いを込めた」
以下、各チームの監督、選手のコメント(抜粋)を紹介します(登場順)。
【トヨタ自動車東日本】
桑名茂雄選手兼任監督
「スローガンは『一戦必勝』。目の前の一戦に勝つために、これまで培ってきた土台に新しい風を込めていきたい。期待する選手は15番の藤川翔大選手。豊富な運動量とチームトップクラスのスピードに注目してほしい」
川端勝茂キャプテン
「監督の交代もあり変化の年。プレーオフから遠ざかっているので、まずプレーオフ進出をめざす。一戦必勝で目の前の試合に集中していきたい」
【ジークスター東京】
横地康介監督
「スローガンは『全力』。非常にシンプルだが、選手と考えたスローガンで、DF、速攻、バックチェックなどすべての局面において、全員が全力でハードワークして勝利をめざす。期待する選手は3番の部井久アダム勇樹選手。彼のスケール豊かな攻守で、チームの中心としての活躍を期待している」
橋本明雄キャプテン
「今季の目標はまず優勝すること。選手補強をしてチーム力、戦力が上がっているので、あとは目の前の相手に100%で戦って優勝をつかみ取る。応援してくださるみなさんに、熱い戦いをお届けすることと、来てよかったと思える試合をしていく。全力で戦うのでよろしくお願いします」
【アースフレンズBM】
宮﨑大輔監督兼選手
「初参戦。よろしくお願いします。スローガンは『チャレンジャー』。なんでもない当たり前のことを徹底して行なう。これが私たちにとって今後重要になってくると思う。期待する選手は、やはり7番の宮﨑大輔。どこで出すか、出るか、いまだに切れのあるアウトフェイントがあると豪語していたので、どこで出るか楽しみにしてほしい。まずは1勝すること。運よく初戦はチャンピオンの豊田合成と戦うので、ここで基準を作り、一戦一戦大切に戦っていこうと思う」
福田丈キャプテン
「チームの基礎を作る1年だと思う。(注目選手・宮﨑大輔について)いまだにいっしょにトレーニングをしていて年齢を感じさせないプレーをしているので、選手一同、いっしょに(コート上で)プレーができることを楽しみにしている」
【北陸電力】
須坂佳祐選手兼監督
「スローガンは『不撓不屈』。創部当初からのスローガンで、今季も苦しい時期はあると思うが、乗り越えていく。期待する選手は、横にいる3番の藤坂知輝。攻守でチームの要として、精神的支柱としても戦ってほしい」
藤坂知輝キャプテン
「リーグの台風の目となり、プレーオフ出場に向けて頑張りたい。監督からキャプテンも引き継いでいるので、監督のような選手になれるようにがんばりたい」
【大同特殊鋼】
末松誠監督
「スローガンは『原点回帰』。何事も初心に帰って基礎を徹底するというところで強化をしている。期待する選手は4番の藤江恭輔。彼のチームのまとめ方や勝ち方を、試合で出してもらいたいという思いも込めて、注目選手としてあげた」
藤江恭輔キャプテン
「スローガンは原点回帰ということで、今季が始まってから、キツいトレーニングだったりというところをチーム全員で乗り切ってきた。キャプテンとして先陣を切ってがんばる思いでやってきたので、それを試合で出すだけ。全員が勝ちたいという思いを表現し、明るく楽しく元気よくやっていきたい。目標はプレーオフ優勝、日本一。それに向けて武器のチームワークで一丸となってやっていきたい」
【トヨタ車体】
門山哲也監督
「スローガンは『Be Brave, Be Strong』。車体らしく、チーム一丸となって戦っていきたい。(見ている人に)なにかを伝えられるような試合を見せたい。期待する選手は8番の富永聖也と18番の櫻井睦哉。(ルーキーで)昨季終盤より加入しているが、チームに勢いを与えてくれている。ベテラン、中堅の成長、活躍も欠かせない」
杉岡尚樹キャプテン
「昨季はプレーオフ・ファイナルで敗れたので、昨シーズンの忘れ物を取りにいくという意味でも目標は優勝。昨季は(シーズン中に好不調の)波があったので、それをなくせばおのずと結果はついてくる。(富永と櫻井の新人2人は)プレーオフでも出場していて、攻守ともにバランスのいい選手たちなので、僕としても2人の活躍を楽しみにしている」
【豊田合成】
田中茂監督
「スローガンは『ネクストステージ、ネクストチャレンジ』。つねに日本リーグ制覇に向けて、すべての試合にチャレンジしていきたいので。期待する選手はセンターの2人、古屋悠生と田中大介。合成の多彩なOFの軸で、2人とも自分で状況を打破できる選手に成長してきている」
小塩豪紀キャプテン
「目標は3連覇。チャンピオンとしての思いを持ち、1年間戦っていきたい。新加入チームや他チームの移籍があり、変化の年でもあるが、自分たちらしさを忘れずに戦っていきたい」
【湧永製薬】
河原隆雅監督
「スローガンは『不易流行』。古くてもよいもの、湧永の伝統を残しつつ、新しいことに挑戦することを意味する。一戦一戦チャレンジし、上位をめざして試合をしていくのでよろしくお願いします。期待する選手は矢田路人。スタッフが監督1人になることもあり、チームをまとめてもらう役目や、闘志あふれるプレーを期待している」
矢田路人キャプテン
「今まで築き上げてきたものに、新たなものを加えて1つでも多く勝利できるようにがんばるので、よろしくお願いします」
【ゴールデンウルヴス福岡】
山中基監督
「スローガンは『融合』。若手からベテラン、加入する外国人選手の力が1つになれば充分戦える。期待する選手は外国人選手2人。まだ合流ができていないが、楽しみにしていてほしい」
伊藤極キャプテン
「今季はとにかく1勝をめざしてがんばっていきたいと思うので、よろしくお願いします。チームはバチバチやりあって、がんばっていこうという雰囲気に満ちている」
【トヨタ紡織九州】
岩本真典監督
「スローガンは『it is possible それは可能だ』。昨季の『不可能なんてない』というスローガンから続けて、目標とするところ、勝ち切る試合を実現するという意味でこのスローガンにした。ハンドボール界で知っている方はいると思うが、ある指導者(オレ・オルソン氏。1997年熊本世界選手権時の日本男子代表監督)のパクリ(笑)。期待する選手はあえて選手22名全員とさせてもらう。今季から4人の新たな選手を加えて、チーム内の競争を目標にやっている。毎試合ベストを尽くして戦っていく中で、試合ごとに注目選手が現れるようなゲームをしていきたいと思っている」
荒川蔵人キャプテン
「今季は4人が加わり、22人で戦う。一戦一戦大切に戦い、佐賀の地から日本一になれるようにがんばっていくので、応援よろしくお願いします」
【琉球コラソン】
東江正作監督
「スローガンは『チャレンジ』。すべてにおいてチャレンジ、いい準備をしていいチャレンジをしていく。すべての面で選手全員、スタッフ含めてみんなでチャレンジしていこうと。昨季の勝利数(4勝)よりも上積みしていく。創設15年の記念の年となる。いいシーズンにしていくために、選手、クラブ、ファミリア一体となって戦っていきたい。期待する選手は東江太輝と石川出。この2人に活きのいい若手3人・佐藤草太、依田純真、垣花涼がうまく絡んでいけば、おもしろい試合を見させられるかなと。JHLの監督としては最年長ということで、オールドルーキーとしてみなさんの胸を借りてがんばりたい」
東江太輝キャプテン
「プレーオフをめざして戦う。昨年まで積み上げてきた選手1人ひとりの能力をしっかり発揮したい。プレーオフで家族団らんしたいと思うので(笑)、よろしくお願いします。(父が監督だが)僕ももう30歳も過ぎているので、親子というより、選手と監督と分けて取り組めている。チームとしては順調に来ているかなと思う」
【大崎電気】
岩永生監督
「スローガンは『ALL FOR THE VICTORY』。チーム一丸となって1つの勝利に向かって全員で戦っていきたい。期待する選手は、DFは香川壮次郎を中心に、OFでは安平拓馬、入谷泰成、山﨑佑真、鈴木幸弥の左利き4人、あとは新人のGK高橋海。新人だが、社会人選手権で堂々としたプレーを見せてくれたので期待したい」
香川壮次郎キャプテン
「主力4選手が抜けて大丈夫かと言われることも多いが、チーム的にもいい状況だし、プレーオフ優勝という目標は変わらないので、チーム一丸となってがんばりたい」
また、メディアとの質疑応答では以下のようなやり取りがありました。とくに宮﨑監督兼選手は、さすがのメディア対応を見せ、会見を盛り上げていました。
Q:豊田合成・田中監督に。3連覇への思いを。
田中監督
「3連覇へのプレッシャーも感じているが、チーム、選手は勝ちに飢えていて、貪欲にやっている。勝ち切れるだけの準備をして戦いに臨みたい。優勝できるように全力を尽くしたい」
Q:アースフレンズ・宮崎監督に。今季の目標や、リーグ戦に向けたアピールを。
宮﨑監督
「先ほどの意気込みといっしょだが、どこで1勝を勝ち取れるか。選手19人中7人しかJHLを戦ったことがないが、がんばってくれているので、練習の成果をしっかりと見せられるように。今まで応援してくれている人、新しく見に来てくれた人が、ハンドボールを応援したいなと思ってもらえるような戦い方、ハンドボールを見せていきたいと思う」
Q:大同・末松監督へ。(同級生の)宮﨑監督へのライバル心は?
末松監督
「宮崎監督は高校時代からの親友であり、ライバルという人。私が選手時代はやっぱりすごくいい刺激をお互い与えていて、私からすると、彼がいてくれたからハンドボールが楽しかったという存在。監督兼選手として日本リーグに参戦するということで、お互い監督同士として刺激を与えつつ、ハンドボール界を盛り上げていけたら」
Qアースフレンズ・宮﨑監督の身体の現状は?
宮﨑監督
「肩はリハビリをやっている最中。今後どこで出るかはわからないが、末松監督のいる大同か、恩師の岩本監督の紡織か(笑)。1点でも取れば、現在トップのフィールドゴールの記録が更新できる。総得点では、さらにその上の岩本監督がいるので、そこを更新できるようにしたい」
岩本監督
「監督、選手という立場でやってきたが、同じ監督という立場になった。切磋琢磨しながら、指導者として情報を交換しながらやっていきたい。選手として出てくるようであれば、1点も取られないように守っていきたい」
Q:東京・横地監督へ。大型補強をしつつのチーム作り。うまく進んでいるか。
横地監督
「また新たに移籍してきた選手がいるが、1人ひとりから日本一になりたいという強い思いがひしひしと伝わってくるし、昨季以上に選手・スタッフ間のやり取りも増えている。まとまってきていると思うので、現時点では不安を感じていない」
JHL開幕は7月2日。男子は東京、埼玉、愛知、佐賀で5試合が予定されています。詳細はhttps://japanhandballleague.jp/j-h-l-org/schedule_men/より。また、動画は新しいプラットフォーム「ハンドボール・プラネット」より視聴可能です。