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【JHL】福井で新リーグに合わせて男子チーム新設


2024年からスタート予定の日本ハンドボールリーグ(JHL)新リーグ加盟に向けて、福井県ハンドボール協会の有志が「株式会社永平寺町ハンドボールまちづくり推進機構」(以下、機構)を設立しました。

機構は23年4月に新チームを発足させる予定で、代表取締役には、福井県協会の江守康昌会長が就任しました。

福井県には、現在のJHLに参戦中の北陸電力ブルーサンダーがありますが、今季終了後に新チームへ移行するということです。

県協会理事長で、新会社の事務局を務める角谷喜代重さんは「8月には機構が新リーグ加盟申請を行う」とし、今回の機構設立の経緯と、今後めざすところについてこう語ります。

「北電は新リーグ設立をいい機会ととらえ、新リーグの趣旨に沿って実業団チームから脱却し、『ふくい県民応援チーム』『永平寺町ふるさと大使』として、福井県民や地元企業がみんなで支え合い応援するチームにしたいという考え。

一方、県協会は、子どもたちの憧れとなる日本のトップリーグで活躍するチームを、福井で継続させたいという強い想いがある。県協会と北電の想いが一致し、準備を進めてきて運営会社を設立するに至った。

活動内容は、新リーグをはじめとする大会出場だけでなく、ジュニアの指導や、地域イベントやボランティア活動への参加、選手・スタッフの移住・定住など、ハンドボールを通じた地方創生がめざすべき姿となる。

北電は、来年度に新チームへ移行後も、従業員の選手派遣や体育館・寮の優先使用、ジュニアチームの指導、運営サポートなど、地域貢献の一環としてサポートしていく予定。

新リーグ加盟申請のための諸条件については、クリアできると考えている。

アリーナ条件の『収容人数1500人以上』については、福井県営体育館(収容4000人)をホームアリーナとする。また、将来的には福井駅近くに5000人収容のアリーナを建設する構想もある。

『プロ契約11人以上』の条件については、現在は北電で勤務する選手と地元企業等で勤務する選手がほぼ半々の構成で、全員フルタイムで勤務し終業後に練習しているが、新チームになっても、初期の段階では仕事をしながらプロ契約する兼業プロが主体になる。そして、今後スカウトする日本代表クラスや外国人選手などの専業プロが徐々に増えていくことになる。

新リーグへ加盟すれば、福井県初の日本トッププロリーグチームの誕生となる。目標は、トップチームとジュニアチームともに日本一、日本代表5名以上輩出とした。早期に目標を達成し、ハンドボール王国福井のシンボル的な存在になりたいと考えている」

現行のチームでの参加や、まったくの新規参入とも違った形での新リーグへの参加表明は、すでにこれ自体が1つの新しいモデルケースになる可能性を秘めています。

これに続く新しい動きが出てくるのか注目です。