【日韓定期戦2022】若い力が躍動も厚かった韓国の壁

9月4日に、日韓定期戦2022の日本ラウンドが愛知・豊田合成記念体育館エントリオで開催されました。日本女子代表・おりひめジャパンは、楠本監督就任後初の国内での試合ということで注目を集めましたが、韓国女子代表に19−25で敗れました。

楠本監督体制で初の国内での試合に臨んだおりひめジャパン

当初予定していたメンバーのうち、ケガなどで5人が離脱するなど、プランの変更を強いられた日本。この試合では左サイドに林、右サイドに服部、左バックにキャプテンの北原、センターに相澤、右バックに金城、ポストに笠井の布陣で試合に臨みました。DF（6：0）は左から相澤、林、北原、佐原、笠井、服部が並び、GKには大沢が入りました。

立ち上がりは緊張からかミスがめだった日本に対して、韓国は次々に得点。7分0−4とされたところで日本はタイムアウトを請求しました。タイムアウト明けの攻撃で服部がサイドからシュートを決めましたが、11分には2−8と差を広げられます。

このままさらに差をつけられてもおかしくはない状況でしたが、日本は交代でコートに立った渡部、初見、GK犀藤、岡田、石川（空）らこれまで代表経験がなかった若い力の活躍で盛り返していきます。6−10から金城のミドル、初見の速攻などで4連取、22分10−10と試合を降り出しに戻しました。

このあと、逆転までもっていけなかったものの、12−13で後半につなげます。

後半も韓国を追いかけますが、連続得点がなく、なかなか点差を詰められません。佐原を中心としたDFで粘り、なんとか失点を抑えていたものの、昨シーズンまでオムロンでプレーしていた李美京の強烈な1対1を最後まで止められず、終盤に突き放されて6点差で敗れました。12年のジャパンカップで勝利して以来、これで韓国戦は15連敗となりました。

ポスト、左サイドでプレーし、速攻にもよく走った初見（写真）

▽試合結果

韓国代表 25（13−12、12−7）19 日本代表
【日本の得点者】服部5点、初見、相澤、渡部、岡田、石川（空）2点、金城、笠井、高木、林1点

苦しい台所事情の中、新しい選手が活躍、台頭したことは収穫になりますが、アジア女王、オリンピック出場のためには韓国は越えなければならない壁。選手たちのさらなるレベルアップが求められます。「シュートミスなどを修正したい」と司令塔の相澤は第2戦に向けて気持ちを切り替えていました。

今回の日韓定期戦は、日本と韓国でそれぞれ試合が行なわれます。女子の第２戦は韓国・仁川で７日19：00スローオフ。

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