アジア女子選手権に臨むおりひめジャパンが記者会見
11月24日から韓国で開催される第19回アジア女子選手権に向けて、現在強化合宿を行なっている日本女子代表・おりひめジャパン。
18日に、楠本繁生監督と、新たにキャプテンに任命された相澤菜月、永田美香(ともに北國銀行)の両選手が出席してのオンライン記者会見が開かれました。
楠本監督は「今年の4月から、全国各地を回っての強化合宿を行なってきた。その目的は強化と普及で、強化の面ではヨーロッパ勢、韓国、中国、カザフスタンなどと対戦するうえで、その大きさやスピードに対応するために高校生男子とテストマッチを重ねてきた。
普及の面では、代表チームの認知度がまだまだかなと感じており、選手たちには自分たちの名前を自分たちの活動で認知してもらおうということでやってきた」と4月から始めた日本全国での合宿開催の意図を説明。そうした中で代表選手たちの自覚も高まり、その成果は練習でも出ていると話しました。
9月の日韓定期戦では日本ラウンド、韓国ラウンド両方で敗れたものの、「コンディション不良で急きょ大きくメンバーが入れ替わっても残された選手や追加招集した選手がよくやってくれた。結果としては負けたが、課題として出たミスを減らすこと、セットOFの回数を減らすことを目的として今合宿に臨み、それがかなり落とし込めてきた。あとはどれだけ選手がコートで出せるかだと思う」と課題はありながらも、前進できていると語りました。
そして、「アジア選手権では韓国はもちろんだが、1次リーグで同組の中国、カザフスタン戦が1つのポイント。選考している選手全員に期待している。全国各地を回って、みなさんから背中も押してもらっているので、やってきたことを出したい。多くの人に感動を与えられるようなハンドボールを見せたい」と締めくくりました。
その後に登場した相澤、永田は「準備期間は短いが、チームとしてチャレンジしていこうという共通認識があるのでいい形でできている」(相澤)、「まだ細かいミスが多い。試合を通して少しずついいプレーができるように」(永田)と現状を語りました。
相澤は23歳での代表キャプテン就任となりました。その感想を問われると「指名されて自覚と責任がすごく出てきた。このチームは年代が幅広い。その中で若い方に入る私がやることになったので、コミュニケーションをたくさん取ってやっていきたい。重荷になっているわけではなく、とてもうれしいというか、このチームで勝利をという気持ちが高まっている」と答えました。
楠本監督の初陣となった昨年12月の世界選手権(スペイン)でキャプテンを務めた永田は「ハンドボールの面でも相澤はチームにとって大切な存在。年代が下だと言っていたけど、そういう年代の人なりに私たちにはないような気づきがあったり、上と下の年代をつなげてくれたりということがあると思う。彼女がキャプテンになって、いいチームになっていけたら」とエールを送りました。
「日ごろより支援してもらって本当にありがとうございます。スタートしたばかりのチームですが、来年にはパリ・オリンピックアジア予選もあるので、チーム一丸となってがんばっていきます。応援よろしくお願いします」(相澤)
「日ごろからたくさんの応援をありがとうございます。みなさんの応援がおりひめジャパンのとても大切なパワーになっています。今大会で、楠本監督が言うように、いい試合をするのではなく、しっかりと勝って結果を残せるチームになれたらと思っています。自分自身もチームもチャレンジしていきたいです。応援よろしくお願いします」(永田)
とアジア選手権に向けて、2人が意気込みを口にして会見を終えたおりひめジャパン。
このあと21日に韓国へとわたり、24日の初戦・タイ戦に備えます。