次は世界の舞台で躍動を! 男子ジュニア代表が世界選手権に向けドイツへ
6月20日から第24回世界男子ジュニア選手権(ドイツ、ギリシャ共催)がスタートします。昨年、アジア男子ジュニア選手権で初優勝し、4位以内に与えられる出場権を得た男子ジュニア代表(U-21)。今大会に挑むメンバーが決定し、6月11日から13日に東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで第2回強化合宿を行ないました。
アジア男子ジュニア選手権で頂点に立った昨年7月以降、候補選手が集まれたのは、5月末からの第1回強化合宿と、今回の第2回強化合宿のみ。期間が空いてしまったこともあり、「(DFの強度などが)学生モードに戻っていたので、そこの頭の切り替えからスタートして、細かいところを調整しながらやってきた」と、2度の合宿を振り返った植松伸之介監督。第1回では大型の海外勢を想定し、日本リーグ男子の豊田合成、トヨタ車体の胸を借りるなどして強化に励んできました。
「本当に限られた時間だったが、選手たちがうまく適応してくれて、戦う準備はしっかりできている。とくにOFはだれが出ても遜色ない。全員が戦力なのがこのチームの強み」と自信をのぞかせています。
合宿最終日の13日、男子ジュニア代表は大会が開催されるドイツへと出発しました。ドイツ国内で事前キャンプを行なって最終調整し、20日からの大会に臨む予定です。
世界ジュニア選手権には32ヵ国が参加し、1次リーグは4チームずつ8組に分かれて行なわれます。日本はヨーロッパ王者のスペインをはじめ、フェロー諸島、アンゴラとともにD組に入りました。メインラウンドに進めるのは各組上位2チーム。2敗は許されないだけに、スペイン、フェロー諸島のヨーロッパ勢から少なくとも1勝をつかめるかが、1次リーグ突破へのカギを握ります。
とくに植松監督がポイントにあげたのは、初戦のスペイン戦。「攻撃力はあるので、点は取れると思う。あとは、ポストを使って2対2でゴリゴリと押してくる相手をどれだけ跳ね返せるか。スペイン戦で勢いに乗りたい」と話しました。
今回チームのキャプテンを務めるGK今井寛人は「アジアジュニア選手権の時から『日本にトロフィーを持って帰る』『歴代最高の記録を』と言っていたので、世界一をめざしてがんばりたい」と意気込みを語りました。
アジア王者として迎える初めての世界ジュニア選手権。これまで男子ジュニア代表は1次リーグ突破を果たせていないだけに、アジア1位としての自信を胸に、まずは歴代最高記録を更新、そして、さらにその先をめざすセブンの活躍に期待が高まります。
世界ジュニア選手権に挑む日本選手団と組み合わせ、大会日程は以下の通りです。
【世界男子ジュニア選手権代表チーム】
〈選手〉
※名前、所属、身長、ポジション、利き腕の順
No.1 今井 寛人
大体大4年/188cm/GK/右
No.2 大竹 徹大
日体大3年/180cm/BP/左
No.3 高橋 颯汰
日体大3年/183cm/BP/右
No.4 藤坂 尚輝
日体大3年/180cm/BP/右
No.5 泉本 心
中大3年/185cm/BP/右
No.7 荒瀬 廉
大体大3年/174cm/RW/左
No.8 羽渕 晴一朗
関西大3年/182cm/PV/右
No.9 大浦 和真
筑波大3年/187cm/BP/左
No.10 中島 遼也
中部大3年/175cm/BP、LW/右
No.12 大山 翔伍
筑波大3年/181cm/GK/右
No.13 細田 啓輔
福岡大3年/181cm/PV/右
No.15 北川 雄聖
明大3年/190cm/BP、PV/右
No.16 松下 幸祐
国士大2年/182cm/GK/右
No.17 近藤ダノベン優一郎
中大2年/182cm/BP/右
No.19 伊禮 颯雅
中大2年/180cm/BP/右
No.20 新井 駿佑
順天大3年/175cm/BP/右
No.21 井上 明
明星大3年/176m/RW/左
No.25 林原 空翔
明大3年/187cm/BP、PV/右
No.26 立花 志友
トヨタ自動車東日本/183cm/BP/右
No.27 松原 敦希
国士大3年/181cm/BP/右
〈スタッフ〉
チームリーダー:滝川 一徳
監督:植松 伸之介
コーチ:大房 和雄
GKコーチ:吉田 耕平
トレーナー:渡部 真弘
アナリスト:大杉 憲由
ドクター:清水 健太
サポートスタッフ:近藤 英之
【1次リーグ日程(日本戦のみ)】
6月20日17:15〜(24:15〜) 対スペイン
6月22日11:00〜(18:00〜) 対フェロー諸島
6月23日13:15〜(20:15〜) 対アンゴラ
※時間は現地ドイツ時間、カッコ内は日本時間。2位以内に入ると、6月25、26日のメインラウンドへ