【JHL】10月21日開幕!日本ハンドボールリーグ女子開幕前記者会見
10月21日に開幕する日本ハンドボールリーグ(JHL)女子の開幕前記者会見が10月16日、愛知県名古屋市の名古屋金城ふ頭アリーナで開催されました。(写真はすべてJHL提供)
冒頭、中村和哉JHL代表理事が登壇し「日本の女子界の現状は、おりひめジャパン(女子代表)が8月の広島でのパリ・オリンピックアジア予選で残念ながら韓国に1点及ばず敗れたが、先日中国で行なわれたアジア大会では見事、韓国に勝利し、韓国戦の連敗を止め、男女通じて史上初のメダルを獲得した。JHL、11月末からの世界選手権、そしてオリンピック最終予選(来年4月開催)に大きな弾みがついたと思っている。
ひるがえって、JHLには2つの大きな使命がある。1つはリーグ戦を通して個々のスキル・チーム力など競技力を上げる強化の部分。もう1つは魅力あるプレーを見せてファンを増やす、ハンドボールをやりたいと思う子どもを増やしていく、裾野を広げるという部分。その2つが大きな使命だと思っている。
今年は『これが究極の球技だ』をスローガンにして、素晴らしいプレーを見せてハンドボールのおもしろさをおおいに伝えられるシーズンにしたいと思っている」と力強く宣言。
続いて各チームの監督とキャプテンが呼び込まれました。
ここからは各チームの監督、キャプテンのコメントを紹介します。
〈プレステージ・インターナショナル アランマーレ・檜木祐穂〉
「今シーズンのスローガンは『覆せ -Over the top-』。目標である日本一のために、今の常識を覆し、さらなる高みをめざしたいという思いが込められている。昨シーズンよりも成長したアランマーレで、見ている人を熱く楽しませるハンドボールをする」
〈アレンマーレ・福田丈ヘッドコーチ〉
「今シーズンは日本一になるという目標を掲げたので、ここにいるどのチームにも勝てるようにがんばる。よろしくお願いします」
〈北國銀行・永田美香〉
「今シーズンのチームスローガンは『BE TOGETHER AS ONE』。新しく東(俊介)監督を迎えてのシーズンになるが、私たちの目標はプレーオフ優勝。東監督が率いるハニービーとして初優勝をめざす。そして、私たちしかチャレンジできないプレーオフ10連覇を達成できるようにチーム全員で戦いたい」
〈北國・東監督〉
「今シーズンは全員が一丸となってハンドボールをプレーすること、だれが出ても変わらないクオリティーをコート上で展開できることをめざす。目の前の試合を1つひとつ積み重ねていって、最後、プレーオフで優勝できるように」
〈飛騨高山ブラックブルズ岐阜・豊島梨奈〉
「今シーズンのチームスローガンは『RESTART』。創立11年目を迎え、新しい歴史を切り開くように伊藤(寿浩)ヘッドコーチのもと、勝ちを積み重ねてチーム全員でがんばりたい」
〈飛騨高山・伊藤ヘッドコーチ〉
「今、キャプテンから紹介があったように、向こう10年を見据えながらも、足元からやっていこうというのが、スローガンに込められた思い。また、勝利に対する本気な姿勢を応援してくれる方々に届けられるように、新たなブルズの価値を見出したい」
〈HC名古屋・飯島可奈子〉
「今シーズンのチームスローガンは『ブレイクスルー』ブレイクスルーには打破する、壁を突破するという意味があり、今シーズンのチーム目標、プレーオフ出場、プレーオフ全勝を達成するために、1人ひとりがカラを破り、大きく成長し、チームの新しい歴史を作るという思いが込められている。昨シーズンから4人が抜けてかなり若返ったが、新生HC名古屋をお見せできると思っている」
〈名古屋・新井翔太ヘッドコーチ〉
「飯島からもあったが、中心的だった主力の4人が引退して、かなり若返った。個の力を見ると、上位陣には劣るけど、チームのために全力を尽くす選手が揃っているので、飯島を中心としたチーム力で初のプレーオフ、プレーオフ全勝をめざす。ぜひチーム力に注目していただけたら」
〈三重バイオレットアイリス・林美里〉
「今シーズンのスローガンは『(タオルをかかげて)カチニコダワレ』。この『カチ』にはヴィクトリー(勝ち)とヴァリュー(価値)の2つの意味が込められている。私たちの目標はプレーオフ優勝。まずは昨シーズンから黄(慶泳)監督と積み上げてきたものをコートで表現し、いつも応援してくださる方々に結果として返せるように1つひとつ目の前の試合の勝ちにこだわっていきたい。そして、愛されるチーム、応援されるチームをめざして活動してきた。プレーオフの会場を満員にできるように、シーズンを通して、自分たちの価値を上げていきたい」
〈三重・黄監督〉
「この場に立つまでに、『新シーズンに向けて気持ちよく勢いよくがんばっていきたい』と思って会場に来たが、紹介の中で前年度6位と聞いた瞬間、このままだといけないと悔しい思いをもう一度思い出したし、闘争心を持つようになった。これが率直な心境。チームは1人ひとりの成長が必要だし、このプロセスを大事にしていきたいと思っている。プレーオフ、日本一に向けて1試合1試合、勝点2のために全力でがんばりたい。2023年のMVIの戦い方にぜひ注目を」
〈大阪ラヴィッツ・奥山夏帆〉
「スローガンは『共戦(きょうとう)』。選手、スタッフが1つとなって戦うのはもちろん、応援してくれるみなさんとも思いを共有しながら勝利をめざしたいという意味を込めた。また、みなさんの日常の中でさまざまな課題があった時に、私たちの存在を通して元気や勇気をお届けしたいと思っている。あらゆる場面でみなさんとともにあり続けられるようがんばる」
〈大阪・田中美音子監督〉
「昨シーズン、最下位に終わった。私が引退したこともあって、若返ってエネギッシュなチームになったと思う。目の前の試合を、全員でいい準備をして全力で戦いたい」
〈イズミメイプルレッズ・三橋未来〉
「今季のスローガンも『百万一心』。昨シーズン、プレーオフ進出を逃して、全員が悔しい思いをした。その悔しさをバネに、酒巻(清治)監督のもと、新しいハンドボールに挑戦しつつ、1人ひとりの強みを活かして戦う」
〈イズミ・酒巻監督〉
「さきほど、中村代表理事から強化と魅力と話がありました。私も、今年から女子チームを率いることにありましたが、私個人のスローガンは『百忍千鍛(事遂全)』。努力を重ねて、試合の時は次の試合を見たい、またハンドボールを応援したいと思える魅力のあるゲーム展開にできるように、強化と魅力を合わせた活動を1年間、諦めることなくやり通したい。ぜひとも会場に来ていただき、ハンドボール競技の素晴らしさをみなさんに堪能していただきたい」
〈香川銀行・辛島〉
「(YOASOBIの『アイドル』の冒頭を歌ったあと)香川銀行のアイドル、背番号7番辛島です。今シーズンのスローガンは『熱い重いを胸にチャレンジ!』
(そこに亀井好弘監督がうしろからツッコむ)『ちょっと待て辛島、それ去年やんけー』
あ、違った違った違った。今シーズンは『Go beyond now』。今を越えろという意味で、昨シーズンの結果や自分自身の成長につなげたスローガン。意気込みについては、私たちは平均22.9歳ととても若いチーム。年齢どうこうではないかもしれないが、しっかり戦っていきたい。選手はコートに立ってなんぼの世界です。チーム内の争い、結果にこだわりたい。今シーズン、私たちの熱い試合にご期待を」
〈香川・亀井監督〉
「キャプテンが言ったスローガンの通り、選手たちは本当に成長したいと思っている。真剣に向き合い、練習している。監督としてはそういった思いをくんで成長の手助けをする。個人的にもチーム的にも。そして結果を出す。プレーオフ出場などという言葉は言えないが、一番、若いチーム。シーズン通して、終わった時には、たぶん、香川が一番成長していると。みなさんがちょっと気にしてもらえるようなチームに必ずする。みなさん、ぜひ、ちょっと気にしてください。コートの中、外でアピールするのでぜひよろしくお願いします。アジア大会で(女子代表が)金メダルを取った。日本中はスポーツが盛り上がっています。この流れに乗って、ここにいるみんなで盛り上げて楽しいリーグにしていきたいので、ぜひみなさんいっしょにがんばって応援してください。よろしくお願いします」
〈オムロン・米澤綾美〉
「今シーズンのスローガンは『より強く より美しく ~continuation(継続)~』。長年チームを支えてきた選手が引退して、今シーズンは7人の新人が入り、選手が大きく入れ替わったが、今まで継続してきたものに新しいものを取り入れ、より強くなる、という思いが込められている。オムロンピンディーズとして戦う最後の年(来季からクラブチーム化し、チーム名も変更予定)になる。プレーオフ進出、日本一奪還を達成するため、チーム一丸となり一戦一戦戦う」
〈オムロン・水野裕紀監督〉
「キャプテンから話があったが、チームが大きく若返っている。昨シーズンまで主力で戦っていた選手が引退、移籍して、多くの新人が試合に出るチャンスを得た。その中で『コンティニューション(継続)』というテーマを掲げた。ここまで積み上げてきたものを若返ったといって失くしていくのではなく、強いものを引き継いで、一戦一戦大事にして、日本一という目標に向かってがんばっていく」
〈ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング・北原佑美〉
「チームのスローガンは『VAMOS!! ~頂の、その先へ~』。昨シーズンから後半に失速する課題を認識しているので、後半に強いチームをめざし、OF、DF、速攻に磨きをかけて、チーム一体となって粘り強く戦い、日本一をめざす」
〈ソニー・宋海林ヘッドコーチ〉
「選手と力を合わせてがんばる」
〈ザ・テラスホテルズ・桑原美紗季〉
「今シーズンのスローガンは『常勝 PUSH THE LIMITS』。日々のトレーニングから勝つことをつねに考え、自分たちの限界を跳ね飛ばしてチャレンジし続けるという意味が込められている。チーム目標はプレーオフ出場。目標達成のために、1人ひとりが自分の役割をまっとうしてラ・ティーダらしく戦う」
〈テラスホテルズ・東長濱秀作監督〉
「選手が立てた常勝という目標に向けて、今すぐ常勝軍団になることは難しいかもしれないが、つねに努力してチャレンジしていくのはできるので、我々の姿を見て、ハンドボールの楽しさ、魅力を伝えることができたら」
香川・辛島のコメント冒頭での突然の歌とポージング、亀井監督とのちょっとしたコントで、開幕前会見ということで堅くなりがちな雰囲気が少し柔らかくなったこともあり、以降のメディアとの質疑応答では、選手・監督もややくだけて笑顔が見られるようになりました。
また、8月の男子に続き、2月の10~12日にはこの会見が開かれた名古屋金城ふ頭アリーナにおいて、女子のセントラルゲームズが開催されることも発表されました。
全11チームが一堂に会して、3日間で11試合が行なわれます。
日程は以下の通りです。
〈2月10日・土〉
11:30~ ソニー-イズミ
14:00~ 三重-香川
16:30~ 北國-オムロン
19:00~ テラスホテルズ-名古屋
〈2月11日・日〉
14:00~ アランマーレ-大阪
16:30~ 飛騨高山-北國
19:00~ イズミ-三重
〈2月12日・月祝〉
11:30~ 香川-テラスホテルズ
14:00~ オムロン-ソニー
16:30~ 名古屋-アランマーレ
19:00~ 大阪-飛騨高山
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