第40回全国高校選抜大会出場校決定
1978年に始まった全国高等学校ハンドボール選抜大会(以下、センバツ)は、今年で40回目を迎えます。記念大会の出場をかけた都道府県予選、ブロック予選が2月6日までに終わり、大会に出場する男女それぞれ42校が決定しました。
今回は40回目の記念大会ということで、前回までの男女それぞれ41校に加え、兵庫県に記念枠が1つ追加され、県大会、ブロック予選の結果、男子・川西緑台と神戸科学技術、女子・夙川学院と明石が地元大会出場への出場権を手にしました。
出場を決めた男子のチームで目を引くのは昨年春夏連覇を達成した岩国工(山口)。中国予選ではトップ通過しました。決勝戦では県内のライバル、岩国(山口)と延長戦にまでもつれましたが、延長後半を6-1とし、40-34で試合を制しました。
昨夏のインターハイ3位のメンバーが多く残る洛北(京都)は近畿制覇。同じく夏銅メダルの大体大浪商(大阪)が近畿2位で続きました。関東では、昭和学院(千葉)が藤代紫水(茨城)、法政二(神奈川)を連破し初優勝を飾りました。東北では学法石川(福島)が2年ぶりV。愛知(愛知)、北陸(福井)などがブロック王者として大会に臨みます。また、東海ブロック大会の結果、登録100校を超す愛知県に与えられる愛知枠は、県予選2位の中部大春日丘になりました。
【男子出場チーム】
〈北海道〉函館大有斗
〈東北〉☆学法石川(福島)、利府(宮城)、不来方(岩手)、湯沢(秋田)
〈関東〉☆昭和学院(千葉)、法政二(神奈川)、明星(東京)、藤代紫水(茨城)、浦和実(埼玉)、駿台甲府(山梨)、市川(千葉)、横浜創学館(神奈川)、富岡(群馬)
〈北信越〉☆北陸(福井)、氷見(富山)、小松工(石川)
〈東海〉☆愛知(愛知)、四日市工(三重)、高山西(岐阜)、市岐阜商(岐阜)
〈近畿〉☆洛北(京都)、大体大浪商(大阪)、神戸国際大附(兵庫)、法隆寺国際(奈良)、桃山学院(大阪)
〈中国〉☆岩国工(山口)、岩国(山口)、岡山理大附(岡山)、修道(広島)
〈四国〉☆香川中央(香川)、松山工(愛媛)
〈九州〉☆大分雄城台(大分)、小林秀峰(宮崎)、熊本国府(熊本)、鹿児島工(鹿児島)、千原台(熊本)、瓊浦(長崎)、コザ(沖縄)
〈開催地〉川西緑台(兵庫)
〈愛知枠〉中部大春日丘(愛知)
〈記念大会枠〉神戸科学技術(兵庫)
※☆=ブロック大会優勝校
女子では、2016年の3冠女王・水海道二(茨城)が、関東予選で優勝してセンバツへ弾みをつけました。とくに準決勝の佼成女(東京)戦は1点を争う好ゲームに。最後の最後に勝ち越して佼成女を退けました。
前回大会準優勝の名経大市邨(愛知)は、東海ブロック予選決勝で四日市商(三重)に競り勝ちました。愛知からは大同大大同(愛知)も東海ブロック代表の座を手にしたため、県3位の星城(愛知)が愛知枠での出場になります。昨秋の岩手国体を経験した帯広三条(北海道)が道大会を制し出場権を獲得しました。不来方(岩手)、高水(山口)、高松商(香川)などがブロック予選を突破し、兵庫行きを決めています。九州ではインターハイ準優勝で、日本選手権に出場した明光学園(福岡)が初戦で優勝した大分(大分)に敗れたものの、その後は勝ち上がりセンバツ出場へ。同じく日本選手権に出場した鹿児島南(鹿児島)は、県2位通過ながら、第7代表に滑り込みました。
【女子出場チーム】
〈北海道〉帯広三条
〈東北〉☆不来方(岩手)、聖和学園(宮城)、郡山女大附(福島)、湯沢(秋田)
〈関東〉☆水海道二(茨城)、昭和学院(千葉)、佼成女(東京)、富岡東(群馬)、浦和実(埼玉)、高津(神奈川)、埼玉栄(埼玉)、白梅学園(東京)、日川(山梨)
〈北信越〉☆高岡向陵(富山)、福井商(福井)、小松商(石川)
〈東海〉☆名経大市邨(愛知)、四日市商(三重)、飛騨高山(岐阜)、大同大大同(愛知)、県岐阜商(岐阜)
〈近畿〉☆洛北(京都)、立命館守山(滋賀)、四天王寺(大阪)、添上(奈良)、神戸星城(兵庫)
〈中国〉☆高水(山口)、岩国商(山口)、玉野光南(岡山)
〈四国〉☆高松商(香川)、今治東(愛媛)
〈九州〉☆大分(大分)、清峰(長崎)、浦添商(沖縄)、城北(熊本)、浦添(沖縄)、明光学園(福岡)、鹿児島南(鹿児島)
〈開催地〉夙川学院(兵庫)
〈愛知枠〉星城(愛知)
〈記念大会枠〉明石(兵庫)
※☆=ブロック大会優勝校
40回目のセンバツは、3月23日から29日にかけて兵庫県の5会場で開催されます。大会の組み合せ抽選は2月18日に行なわれる予定です。新チームになってからの初の全国大会。“春の日本一”に輝くのはどのチームでしょうか。
弊誌「スポーツイベント・ハンドボール」では、大会直前の3月20日に発売する4月号で、出場チームの紹介などセンバツ展望の特集を組みます。