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【vol.4、14年1月号】東京の主役は現役大学生


2020年、東京オリンピックを『適令期』で迎えるのが「TOKYO世代」とも呼べる現在の大学生。今回は山梨での全日本インカレの模様も振り返りながら、本番の主役となる大学生の様子や取り巻く環境を追っていく。※内容は掲載当時

 

重要な大学生の強化

2012年、ロンドン・オリンピックのハンドボール競技に出場した全選手の平均年令は、男子が28・4才、女子が26・7才。

東京オリンピックが開催される2020年に、その年令に到達するのは、男子が21、22才の現・大学3、4年生、女子が19、20才の現・大学1、2年生にあたる。

別表で示した歴代のオリンピック(予選も含む)日本代表選手の年令構成を見ても、男子は26~29才、女子は24~29才が本番での『適令期』と言っていいだろう。

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現在、日本リーグで活躍している選手たちや高校生、中学生も有資格者なのは言うまでもないが、20年7月に『適令期』を迎える多くは、13年11月、山梨で開催された全日本インカレの出場者、ということになる。

すでに日本代表に名を連ねたり、ユース、ジュニアのアジア、世界選手権に出場した精鋭に『東京オリンピック』という言葉を投げかけると、「絶好のチャンス」「ぜひ、その舞台に立ちたい」と、熱い抱負が返ってくる。

彼、彼女たちを導く大学の指導スタッフも「最高のビッグイベント。成功のために協力は惜しまない」と口を揃える。

日本ハンドボール協会首脳も大学生に大きな期待をかけ、指導スタッフにも協力を要請。東京オリンピックに向けての強化ビジョンを描き、そのために必要となる予算案などを懸命に煮詰めている。

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