札幌国際大学

歴史を独自の色で染めながら競技・学習にとことん打ち込む

女子部が全国初勝利。新たな歴史作りを実践

昨秋の全日本インカレ1回戦。

6回目の出場となった札幌国際大女子ハンドボール部は、広島大に前半9−17と大量リードを奪われながら、諦めずに臨んだ後半、一気に流れをつかんで大逆転勝利。

この1勝はチームのみならず、北海道勢女子としても長年の悲願だった全日本インカレ初勝利だった。

昨秋は男子部も北海道秋季リーグで得失点差でわずかに及ばなかったものの2位と、北海道初制覇の瞬間が近づいている。

こうした昨秋の躍進に象徴されるように、男女とも2007年に創部と、歴史が浅いこの大学では、自分たちの力で新しい道を切り開き、歴史を作り上げていく経験ができるのが大きな魅力。伝統校、強豪校とはひと味もふた味も違った刺激に満ちあふれている。

チームを率いるのは着任6年目の横山克人監督。東海大ではキャプテンを務め、日本女子代表の分析スタッフとしても活躍するなど、技術、戦術、最新情報を伝授してくれる、新進指導者の存在は頼もしい。

普段の練習場所は、学内にある40mの正規コートが取れる体育館。

体育館の1階にはトレーニングルームも完備され、ウエイトトレーニング器具も充実している。

もちろん、暖房設備も完備されており、冬場の練習も快適だ。

さらに、第2体育館やウッドチップのランニングコースや人工芝のサッカーグラウンド（いずれも屋外）も整備されている。充実した設備に加え、夏は涼しく、冬は暖かい環境下でハンドボールに熱中できる環境が整っているのも心強い。

学業面も前身である静修女子短期大学時代の流れをくむ、幼児教育の学びはこの大学の目玉の1つ。

現在の女子部員の中には「幼稚園教諭」、「保育士」をめざしている学生が多く、卒業生の多くは幼稚園や保育園で働いているのも特徴。

男子部員の多くは、スポーツ人間学部に所属し、中学校・高等学校教諭一種（保健体育）の教員免許状の取得をめざしている。

将来につながる免許、資格の取得に向けた時間と全日本インカレでの躍進を目標に、ハンドボールに打ち込む時間とを両立させられる環境が整っているのが札幌国際大。

チャレンジャー精神を胸に、この大学での新たな歴史作りに励む4年間は、厳しい社会を生き抜いていく力の養成にも直結することだろう。

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