rss

デンマーク


でんまーく

室内ハンドボールが19世紀に早々と愛好されていた伝統国。この時代の「室内」は大きなマーケットの倉庫などを指すもので、しだいに体育館が建ち、1904年には学校スポーツ用にルールブックが発行されている。国際ハンドボール連盟は、この国を「近代ハンドボール発祥国」として認めている。最初の試合は1897年ニーボリー(Nyborg)とされる。
競技スポーツとしての本格化、組織化には時間がかかり、代表チームによる初の公式国際試合は35年3月のスウェーデン戦。すでにこの頃は「国技」として定着、デンマークの体育館はハンドボールのサイズが基準といわれる。第2次大戦後は女子の球技として人気が高まり、愛好者の増大とともにトップレベルの向上が進んだが、世界選手権などでは東ヨーロッパ勢の壁を崩せなかった。96年アトランタオリンピックに初出場初優勝、00年シドニーオリンピック、04年アテネオリンピックも金メダルを手にし、3連覇の金字塔を打ち立てたが、北京オリンピックは参加資格を得られなかった。国内女子リーグは上位クラブのプロ化が進み、外国人スターも多く最高レベルの試合を展開、人気を集めている。日本人選手ではこれまでに稲次彩、松尾香代、山下美智子、田中美音子早船愛子、本多恵らがプレーしている。