「西ドイツ」
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にしどいつ
正式国名はドイツ連邦共和国。第2次大戦後ドイツは「東」「西」に分割され両国ともにハンドボールを「国技」として受け継ぎ拡充につとめた。70年に創立されたスポーツ協議会が市民スポーツ、競技スポーツの両面の振興策を促進し、その中核となったのがクラブ。各クラブでハンドボールはサッカーに次ぐメインとなり、活況を呈した。77年からアマチュアカラーを薄めた全国リーグ(ブンデスリーガ)を本格的に組織、11人制衰退後、いささか低迷していた「見るスポーツとしてのハンドボール」の復活に力を入れた。90年10月3日ドイツ民主共和国(「東ドイツ」)との統一と、各クラブの積極的な国外有力選手の招へいで、全国リーグは「ワールドリーグ」の異名をとるまでに発展、市場化路線も順調とされる。「西ドイツ」としての世界選手権優勝は男子7人制が1回、同11人制が3回。
56年(11人制)、79、87年(7人制)に男子代表が来日している。67年来日の女子は「選抜」チーム。英文の略称、略記はF.R.Gとされていた。