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私立高校進学・入試ガイド

関東第一高等学校(東京)


 所在地  東京都江戸川区松島2-10-11
 共学校/ハンドボール部  男
 指導者  峯村敦(40才・順天大出)
 担当者  峯村敦
 問い合わせ先  TEL:03-3653-1541/FAX:03-3653-1174/URL:https://www.kanto-ichiko.ac.jp/
 スポーツ推薦  なし
 スポーツ特待  なし
 受験手続き期間  随時応相談
 スポーツ推薦日程  1月中旬ごろ
 公立校との併願  可
 寮・合宿所  なし
 備考  相談、問い合わせは随時

 

首都・東京に注目度抜群の新星現る!!

 

千葉県、神奈川県にもつながっているJR総武線の快速停車駅・新小岩からにぎやかな商店街を抜けると、住宅街の中に見えてくるのが関東第一高。

1925(大正14)年創立で、オコエ瑠偉選手(東北楽天)らを輩出した硬式野球部、オリンピック選手を送り出しているバドミントン部など、全国的に有名な運動部も活動している学校だ。

この伝統ある関東第一高で、昨年、同好会として発足し、今春から正式な部に昇格と、すい星のように飛び出してきたのが、男子ハンドボール部。

このチームを語るうえで、まず注目は峯村敦監督の存在だろう。

峯村監督は東京・大島中、神奈川・横浜商工高(現・横浜創学館高)、順天大を経て、日本リーグの名門・大同特殊鋼で活躍。現役引退後、東京都の中学校教員に転身。江戸川区・葛西三中の教壇に立ち、生徒指導、ハンドボール部の指導に全力を傾けた。

中学校での生徒指導の手腕や活気あふれる体育の授業を同区内の関東第一高に評価され、昨年4月に再び転身。新天地での授業、校務に尽力するかたわら、ハンドボール同好会を立ち上げた。

ゴールもボールもないゼロからのスタート。峯村監督が退職金をあてたり、トヨタ自動車東日本・中川善雄監督や明星高女子部・佐藤誠司監督らからボールを譲り受けるなど、周囲からも温かい手を差し伸べてもらい、新たな一歩を踏み出した。

活動場所、時間が限られ、陸上部のような練習も少なくなかったが、経験者・初心者4人ずつ計8人の1期生が懸命に土台を作り、今春には15人もの1年生が加入して総勢23人に。

学校公認の部にも昇格し、1、2年生のみの編成で挑んだ関東大会予選、インターハイ予選ともに3勝をマークしてベスト16入りした。校内での存在感が増し、東京中から、いや、関東近県からも注目されるチームとなっている。

部員たちが学ぶ学校は、特別進学コース、進学Aコース、進学Gコース、スポーツコース(現在、野球部、バドミントン部、サッカー部のみ)と、効率よく学べるコース制を採用。

通常授業を応用、発展させた講習や、苦手な科目の克服をめざす講習など、予備校的な放課後講習が充実しているのも特徴で、今年度からは美大や芸術・建築系志望者のためのデザイン講習も開講されている。1人ひとりの生徒への手厚い支援体制は心強い。

全校生徒2000人が競技場に一堂に会する体育祭、生徒たちが運営する関一祭(学園祭)は来場者も含め5000人規模のイベントと、熱くなれる行事も盛りだくさんだ。

ハンドボール部の日々の活動はアウトコート。コートが使えない日もあるなど、施設面はこれからだが、「ハンドボールの内容にこだわり、勝負します。また、勝つことのみならず、これまでの人生で得たいろいろな経験を生徒たちに伝え、人としての育成に力を注ぎます。スタートの苦しい時に支えてくださった方々への感謝を胸に、少しでも恩返しをしていきたいです」と熱く語った峯村監督。

身体作りとコミュニケーションの円滑化を図ろうと、保護者の許可をとり、平日の練習後は峯村監督と部員全員が校内で談笑しながら夕食をともにするなど、限られた環境の中でさまざまな工夫も重ねてチーム強化を図っている。

豊富な経験に裏打ちされ人間味あふれる峯村監督の指導、そして、ゼロからスタートした新鋭ならではの「これからの歴史を自分たちの手で作っていく醍醐味」(峯村監督)に魅力を感じた中学生は、迷わず連絡、相談してみよう。