北國・横嶋が得点王、シュート率賞を同時受賞 第43回JHL女子レギュラーシーズン表彰
第43回日本ハンドボールリーグ(JHL)のレギュラーシーズンが10日に終了し、女子の各種表彰が発表されました。最優秀選手賞は、レギュラーシーズン1位の北國銀行の主力としてチームをけん引した横嶋彩が選ばれ、2度目の受賞となりました。横嶋は得点王(160得点)と7mT得点賞(51得点)とともにシュート率賞(0.645)も受賞。第30回大会の田中美音子(大阪ラヴィッツ、当時ソニーセミコンダクタ九州)以来となる得点王とシュート率賞のダブル受賞となりました。
日本代表の主力としても活躍する横嶋は、安定したプレーでチームのレギュラーシーズン1位通過に貢献。ミドルシュート、カットインで得点を量産し、吉田(オムロン)とのデッドヒートを制して得点王(160得点)、7mT得点賞(51得点)の2タイトルを獲得しました。さらにサイド、ポストに比べると、ディスタンスシュートなどが多くどうしても決定率が下がってしまうバックプレーヤーのポジションながら、6割を超える決定率を記録し、見事にシュート率賞を受賞しました。
ベストセブン賞には、北國、広島メイプルレッズ、オムロンから各2選手、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングからポストの角南が選ばれました。
北國は最優秀選手の横嶋と、2年目の佐々木が受賞。佐々木はケガから復帰した序盤はなかなか調子が上がらなかったものの、コンディションが整った中盤戦以降は鋭いロングシュートを突き刺すなど能力の高さを見せつけました。
レギュラーシーズン2位の広島からは守護神の板野と左サイドの石川がともに初受賞。日本代表にも定着した板野はシュート阻止率賞こそ逃したものの、セーブ数(302本)、被シュート数(631本)ともにリーグトップの数字を残し、チームのリーグ最小失点(408失点)に大きく貢献しました。石川はサイドシュート、速攻、7mTを高確率で決めてチームトップの122得点(全体3位)を記録しました。
3位で2シーズンぶりのプレーオフ進出を決めたオムロンからはエースの吉田が2回目のベストセブンに。得点王争いでは惜しくも5点届かず2位で終えましたが、フィールド得点ではトップの数字を残し3シーズンぶりにタイトルを獲得しました。また、右サイドの相澤が初めてベストセブンに選ばれました。今シーズンはシュートを外しても強気な姿勢を崩さず、すぐさま取り返すなど精神的な成長を感じられ、7シーズン目でうれしい初受賞となりました。
5位でプレーオフ進出を逃したソニーからはポストの角南がベストセブン賞を受賞。調子が上がらないチーム状況の中、ライン際で身体を張り続けました。
新人賞には広島の近藤が選ばれました。ポストを主戦場とする近藤は小柄ながら相手DFのスペースを突く巧みな動きで味方の得点をアシストするプレーが持ち味。シュートも正確で、6割を超える決定率を残しました。
GKでは、シュート阻止率賞を北國の寺田が3シーズン連続の受賞。7mT阻止率賞はオムロンの宮川が初受賞となりました。
ベストディフェンダー賞には北國・塩田が選ばれました。塩田はこれで5度目の受賞となり、チームOGである小野澤を抜いて最多受賞となりました。
チーム表彰のフェアプレー賞はレギュラーシーズン無敗の北國が受賞しました。
女子のレギュラーシーズンの各賞は以下のとおり。
【女子個人表彰】
・最優秀選手賞
横嶋彩(北國銀行) 2回目
・ベストセブン賞
相澤莉乃(オムロン) 初
角南果帆(ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング) 初
石川紗衣(広島メイプルレッズ) 初
板野陽(広島メイプルレッズ) 初
横嶋彩(北國銀行) 5回目
吉田起子(オムロン) 2回目
佐々木春乃(北國銀行) 初
・ベストディフェンダー賞
塩田沙代(北國銀行) 5回目
・新人賞
近藤万春(広島メイプルレッズ)
・得点王
横嶋彩(北國銀行) 160点 3回目
・フィールド得点賞
吉田起子(オムロン) 120点 2回目
・シュート率賞
横嶋彩(北國銀行) 0.645 初
・7mT得点賞
横嶋彩(北國銀行) 51点 3回目
・7mT阻止率賞
宮川裕美(オムロン) 0.433(13/30) 初
・シュート阻止率賞
寺田三友紀(北國銀行) 0.495(284/574) 3回目
【チーム表彰】
・フェアプレー賞
北國銀行 92点/24試合(3.833点/試合)