【メインラウンド1組】準決勝に進んだのはノルウェーとオランダ
◆オランダ40(23−16、17−17)33韓国
この日が代表通算150試合目のオランダ・アビンが前半から高い打点のミドルシュートでゴールネットを揺らした。前半9分、そのアビンの3連続得点でオランダが8−2とすると、センター・ポルマン、右サイド・マレステインらで後半7分には28−18と10点差をつけた。アビンは両チーム最多の11得点でPlayer of the Matchに選ばれ、記録達成に華を添えた。オランダはメインラウンド初勝利で勝点6にし、準決勝進出はあとの2試合次第に。
1次リーグB組を首位で通過した韓国は、この試合では19才の鄭知仁ら若手を積極的に起用して経験を積ませた。メインラウンドは3連敗で終わったが1次リーグでの活躍は大きなインパクトを残した。
◆セルビア26(14−11、12−15)26デンマーク
結果的に引き分けに終わったが、勝点1は両チームにとって大きく意味の異なるものになった。メインラウンド2連勝中のセルビアがその勢いのまま前半を14−11とするが、後半6分から11分にかけて3連続得点でデンマークが追いつくと、ここから一進一退に。残り30秒、1点ビハインドのセルビアは7人攻撃から司令塔リシュチェヴィッチのカットインで26−26に追いついた。これでセルビアは4位以上が確定(最終的に3位)、一方、デンマークは5位が決定し、東京オリンピック出場が消滅。同点でも両チームの表情は天と地ほどの差があった。
※東京オリンピック・世界最終予選に世界選手権の上位6チームが出場。優勝国にはオリンピックの出場権が与えられるので、2〜7位が参加する。デンマークは5位で7-8位決定戦に進めなかったため、世界最終予選にも参加できないことが決まった。
◆ノルウェー32(17−16、15−13)29ドイツ
1位突破をかけたメインラウンド1組最終戦。前半21分、10−14とされたドイツはポスト・シュメルツァーらで16−15と逆転するも、すぐにノルウェーはへレム、オフテダルの連取で1点リードした状態で前半を終えた。後半立ち上がりは右サイド・ヤコブセンらで22−17とノルウェーが差を広げる。しかし、ドイツがDFで粘り、ボルクの強打などで追い上げる。そして23分、ネイジナヴィチウスの7mTで28−30としたあと、ポストパスをカットし、シュメルツァーがフリーになるも、ここをノルウェーの守護神S・M・ソルバーグがファインセーブ。最大のピンチを乗り切ったノルウェーが32−29で勝利した。
この結果、勝点8のノルウェーが1位、勝点6のオランダが2位で準決勝進出を果たした。3位にはセルビア、最終戦で敗れたドイツは4位。