オランダが初の世界チャンピオン!
12月15日に行なわれた第24回世界女子選手権・決勝。
11月30日からの16日間で10試合目となるこの試合を制したのは、大会中もアップダウンを繰り返しながらチーム力を上げてきたオランダだった。
◆オランダ 30(16-13、14-16)29 スペイン
センター・ポルマン、左バック・アビンの鋭いミドルシュートで前半中盤からペースを握ったオランダは、残り2分を切って右サイド・ボントらの3連取で16-13として前半30分を終えた。
スペインは後半9分16-21とされるが、粘り強いパス回しからサイドに展開してオランダを追走。GKの好守も背景に、じわじわと点差を詰めていき、残り2分を切ったところでロペスの速攻で29-29の同点。土壇場で試合を振り出しに戻した。
さらに試合残り30秒を切ったところでスペインの攻撃。これを決め切ればスペインの勝利かと思われたが、エース・カブラルのミドルシュートをオランダGKヴェスターがセーブ。
時間は残り時間6秒。オランダが速攻に出ようというところで、ヴェスターのスローを6mラインすぐ外からスペイン・エルナンデスがブロック。しかし、手がライン内に入っており、これが試合残り30秒を過ぎてからの相手GKのスローを妨害したとして失格に。そしてオランダに7mTが与えられた。
これを大会得点王のアビンが冷静に決めて30-29。
そのまま試合終了となり、準決勝に続いて、この試合も終了間際のゴールで制したオランダが、劇的な初優勝を飾るとともに、東京オリンピック出場権を得た。
決勝戦前に行なわれた3位決定戦は、ノルウェーを固い守備と速攻、力強いセットOFで終始リードを保ったロシアが、33(18-15、15-13)28で制した。