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昭和学院と名経大市邨が頂上決戦へ 高校センバツ女子決勝プレビュー


3月24日から山梨を舞台に熱戦が繰り広げられてきた第44回全国高校ハンドボールセンバツ大会(高校センバツ)は、29日が最終日。女子の決勝まで勝ち上がったのは、昭和学院(千葉)と名経大市邨(愛知)の2校です。

昭和学院は、今大会で28年連続39回目の出場となる高校センバツ常連校。第10回大会(1987年)以来の優勝をかけて決勝へ臨みます。今大会は3回戦で那覇西(沖縄)との接戦を制したことで勢いに乗り、最終日まで勝ち残りました。武器はフィジカルを活かしたDFとそこから素早く展開される速攻。セットOFでもエース尾関、1対1に強い山田らを軸に得点を積み重ねます。しかし、宣真(大阪)の準決勝でゲームコントロールを担うキャプテン小沼が負傷退場。決勝への出場は難しいとみられるだけに、彼女が抜けた穴を全員で力を合わせてどこまで埋められるかが、勝負のカギを握りそうです。

 

得点源として昭和学院を引っ張る尾関

 

 

昭和学院に続いて決勝行きを決めた名経大市邨は、12年ぶり3回目の頂点を狙います。キャプテンでセンターを務める水谷を筆頭に、大型サイド白木、1年生エース山口ら有望な人材が揃い、大会前から注目度の高いチームの1つ。序盤戦こそ前半で主導権を握りながら、自分たちのミスから崩れてピンチを招くこともあったものの、試合を重ねるごとに安定感が出てきました。準決勝では多くのチームが苦戦した佼成女(東京)のプレスDFを攻略。1人ひとりがスペースをうまく突いてつねに先手を取り、右サイド関が確実にチャンスをものにしていき、同点で迎えたラスト10秒ではポスト杉浦(亜)が決めて接戦を制しました。

 

試合終了間際、積極的に切り込んで決勝点を決めた名経大市邨・杉浦(亜)

 

攻守のバランスが取れたチーム同士の対決。大きな実力の差は見られないだけに、ワンプレーが勝敗を分ける接戦になりそうです。優勝経験がある両校のうち、再び頂点まで駆け上がるのはどちらになるのでしょうか。女子決勝戦は29日10:00スローオフ。試合は日本ハンドボール協会公式YouTubeで配信予定です。