【おりひめジャパン】モンテネグロ戦の監督・選手コメント
7月27日に行なわれた日本対モンテネグロ戦の日本代表のコメントです。試合のレビューはこちらから。
◆ウルリク・キルケリー監督
モンテネグロに勝利したことをうれしく思います。過去5年間、日本とモンテネグロの試合はつねに接戦でした。いつも激しく、厳しい戦いになることはわかっていました。
モンテネグロに対して大きな敬意を払わなければなりません。モンテネグロは、経験豊かなトップレベルの選手を多く抱えたチームです。5年前に日本の監督に就任した時、このような試合をするために、どのように試合経験を積ませるかが大きなテーマでした。
ドイツ(2017年)と熊本(19年)で開催された2回の世界選手権を経て、私たちはこのレベルで戦えるということがわかりました。その一方で、今回のオリンピックに向けての準備は、これまでと非常に異なり、とても難しいものでした。このレベルの試合が19ヵ月間できないというのは非常に難しかったからです(編集部注:2019年12月以降、国際試合ができなかった)。
私たちは、試合をするたびにレベルを上げていくことができるので、次の試合ではまた今日のようなレベルを保っていけると思います。
<質疑応答>
Q:日本にとって45年ぶりの出場となる今回のオリンピック、そして本日45年ぶりの勝利をあげました。これは日本にとってどのような意味を持ちますか?
キルケリー監督:もちろん、この1勝は大きな意味を持つと思います。私たちは地元開催の今回のオリンピックで、日本代表として戦えることを大変誇りに思っています。私たちの予選グループには、5つの強豪国が集まっています。このグループで勝利することはとても難しいことだと思います。私たちにとって今すべきことは、それぞれの1試合1試合に集中することです。まずは今から次の韓国戦に集中していきます。
Q:亀谷さくら選手はとても素晴らしい活躍でした。彼女のパフォーマンスについてコメントをお願いします。また、ヨーロッパに生まれ、ヨーロッパでプレー経験がある彼女が現在日本代表チームに加わっていることがもたらす効果についてもコメントを。
キルケリー監督:亀谷選手は、国際的にもトップレベルのGKで、このレベルの試合をすることに慣れています。彼女は今日も大変いい試合をしてくれましたし、これまでの5年間でも、たくさん大事な試合で戦ってきてくれました。しかし、チームとしては、GKだけで試合に勝つことはできません。DFががんばってくれないとGKもセーブすることができません。まさにこれが本日の試合のメインポイントで、選手も非常によくがんばってくれました。モンテネグロの攻撃に対してよく準備・対応ができていましたし、もちろんそのうえでGKからもよいセーブがあったと思います。
◆塩田沙代
今日は絶対に勝ちたい相手でした。苦しい時間帯も多かったけれど、全員で1つになって戦えたので本当によかったです。今日もたくさんの応援ありがとうございました。次の試合も準備して、1つになって全員でがんばりますので、これからも応援よろしくお願いします。
◆池原綾香
今日は、前半からみんなでリズムに乗って(試合に)入ることができました。苦しい時間帯もありましたが、本当にみんなを信じて、自分たちを信じて(試合に)入ることができて、なんとか勝利をつかむことができて本当にうれしく思います。
次はアジアチャンピオンである韓国と戦いますが、ずっと勝てていません。自分たちが今日やってきたことをつなげて、韓国を倒したいと思います。
次の韓国戦、また私たちにパワーをくださるとうれしいです。いっしょに応援してください!
◆永田しおり
1次リーグ突破に向けて、本当に重要な試合でした。モンテネグロは激しく強いチームです。そのチームに負けないように私たちもスタートから激しくいこう、と試合に臨みました。(接触が)激しすぎて、私がレッドカードをもらってしまいましたが、チーム、仲間を信じて、みんななら絶対やってくれると思ってコートを出ました。
オリンピックを開催することができて、すごく幸せです。ほかの競技がたくさんメダルを獲得している中、毎日すごくパワーをもらっています。私たちも絶対に歴史を変えるために、メダルを獲ることを意識して、次戦の準備をしていきたいと思います。
◆亀谷さくら
ゲーム序盤はOFがうまくいっていたと思います。相手の96番(I・グルビッチ)と9番(D・ヤウコヴィッチ)には多少苦しめられましたが、アジャストしたあとはゲームの主導権を握ることができました。試合の後半は、自分たちの有利にゲームを進めることができたと思います。
日本のハンドボールファンのみなさん、私たちの試合を観て、応援していただきありがとうございます。私たちは引き続きみなさんのためにプレーし続けます!