rss
  • Home  »   » 
    • 【彗星ジャパン】バーレーンに惜敗。1次リーグ突破に黄信号 | ハンドボール界唯一の月刊専門情報誌『スポーツイベント・ハンドボール』
News

【彗星ジャパン】バーレーンに惜敗。1次リーグ突破に黄信号


◆バーレーン 32(16-17、16-13)30 日本

日本の得点者
元木7点/吉野6点/部井久、土井、水町4点/徳田(新)、渡部2点/東江1点

 

東京オリンピック7日目(7月30日)。前日までに男女ともに1次リーグを3試合終え、決勝トーナメント進出を決めたチームが出てきました。

日本男子代表・彗星ジャパンはここまで3戦全敗。試合を通して、いい時間帯と悪い時間帯がはっきりしていて、流れが悪い時に離された点差を詰められずに終わってしまう、というゲームが続いていました。

4戦目の相手は同じアジアのバーレーン。シグルドソン監督体制になってから何度も接戦を繰り広げてきた相手と、オリンピックの舞台でも顔を合わせました。バーレーンも日本と同様、ここまで3連敗。しかし、2試合で1点差(しかも2試合ともに終盤の7mTを決められず同点に追いつけなかったという内容)で、決して調子が悪いわけではありません。

日本はOFの布陣を前戦から少し変更。左サイドにキャプテン土井、左バックに吉野、右バックに渡部、右サイドに元木、ポストに笠原は変わらず。センターには部井久に代わって力強い1対1で相手DFを切り裂いていた水町が起用されました。

DFは6:0で、左から土井、水町、成田、笠原、渡部、元木が並び、GKには岩下が入りました。

 

日本のスローオフで始まり、吉野、水町のシュートが立て続けにセーブされましたが、1分25秒に水町のミドルシュートが決まり先制。バーレーンもすぐさま1点目を決めて、ここから激しい点の取り合いに。

日本は相手のミスから速攻に走ったり、吉野の強気のカットインで得点を重ねます。対するバーレーンはポストシュートやカットインと確率の高いところから日本ゴールを襲いました。

お互いに意地のぶつかり合いで、離れても2点差という一進一退の攻防が続きます。前半終了間際、部井久の鋭いミドルシュートが流し上に突き刺さり、17-16と日本が1点リードして前半を終えました。

後半に入り、バーレーンが5、6分と立て続けに退場者を出して、日本はチャンスを迎えますが、パスを奪われて速攻で失点するなど、手痛いミスが出てリードを許す展開に。

それでも日本は粘りを見せます。16分、東江がカットインを決めて25-25とすると、相手のサイドシュートを防ぎ、こぼれ球をつないで部井久がDFを突破。いい形で逆転に成功します。

このタイミングでバーレーンはタイムアウトを請求。再開後のバーレーンの攻撃を守りたかった日本は5:1DFに変更して仕掛けますが、アルサヤード、アーメドの2枚看板に決められて26-27。さらにポストのエイドにも押し込まれ、3連続失点で点差を2とされます。

ここから日本は土井、元木のサイド陣がシュートを決め切り、バーレーンを追走しますが、なかなか同点まで持っていけません。相手の強烈なミドルシュートを守れないうえに、ここを決めれば、というところでのシュートミスが頻発。

そして、残り30秒を切ろうというところで、バーレーン・アーメドに決められて30-32となったところで勝負あり。バーレーンがオリンピック初勝利をあげ、日本は4連敗となりました。

これで自力での決勝トーナメント進出は消滅しましたが、4位を争うポルトガル(現在勝点2)が同日のデンマーク戦を、28−34で落としたため、まだ1次リーグ突破の可能性が残されています。

1次リーグ最終戦となる8月1日の日本とポルトガルの直接対決(午前9時スローオフ)で、日本が4点差以上で勝利して、さらに同日行なわれるバーレーン対エジプト(8月1日、午前11時スローオフ)で、バーレーンが敗れると、日本、ポルトガル、バーレーンが勝点2で並び、対戦間成績も1勝1敗で同じ。対戦間得失点差で日本が2ヵ国を上回ることになります(日本+2、バーレーン+1、ポルトガル-3)。

つまりポルトガルとのゲームは勝利が絶対条件で、かつ、4点差をつける必要があります。東江が戻り、徐々に攻撃の形ができている日本ですが、勝負どころでのシュート精度が課題。

ここまでの4試合、土井、元木のサイド陣が高確率で決めており、2人を起点に得点を重ねていきたいところ。

DFでは相手のストロングポイントであるポストを絡めた攻撃や、サイドのトランジション(切りの動き)を活かした攻撃などをどれだけ守れるかがポイントになるでしょう。

最後に意地を見せてポルトガルを下し、大逆転で決勝トーナメント進出を決められるか。

1次リーグ最終戦となるポルトガル戦は、8月1日9:00スローオフです。

バーレーン戦の日本代表コメントはこちらから。