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おりひめジャパン新監督に楠本繁生氏が就任!


東京オリンピック後、ウルリク・キルケリー監督が任期満了に伴い退任し、先日のアジア女子選手権(ヨルダンで開催。日本は2位)は暫定的に古橋幹夫氏(前・小松市立高監督)が監督を務めていた日本女子代表・おりひめジャパンの新監督に、現・大体大女子部監督の楠本繁生氏が就任することを10月14日、日本ハンドボール協会が発表しました。

日本女子代表監督就任が発表された楠本繁生氏

日本女子代表監督就任が発表された楠本繁生氏

楠本氏は1964年10月10日生まれで、北陽高(大阪、現・関西大北陽高)でハンドボールを始めたあと、大体大で全日本インカレ優勝を経験。

卒業後は京都の洛北高に教員として赴任し、男女ハンド部を指導。女子部指導に専念してからは高校3冠など多くのタイトルをもたらしたあと、2010年に母校・大体大へと移り、女子部の監督に就任しました。

翌年には女子部初の全日本インカレ優勝を達成すると、13年から19年まで前人未到の7連覇を達成。18年には日本女子U-24代表監督の監督を兼任して世界学生選手権に出場し、男女通して各カテゴリーの日本代表として初の世界大会優勝を成し遂げるなど、学生界屈指の名将として実績を築いてきました。

東京オリンピックにも角南果帆(ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング)、角南唯(北國銀行)、田邉夕貴(チューリンガー/ドイツ)、大山真奈(フェヘールバール/ハンガリー)、佐々木春乃(ドルトムント/ドイツ)、近藤万春(イズミメイプルレッズ)と6人の教え子が代表として出場しています。

妥協なく突き詰めて、チーム、選手を育てる力は日本学生界では比類なき存在ですが、継続的な強化が難しい日本代表を率いて世界と戦えるチームを作り上げるという点で、楠本氏がどれだけの手腕を見せてくれるのか、非常に興味深いところです。

初陣は今年12月開催の第25回世界女子選手権(スペイン)。就任会見は10月18日に行なわれ、そこで就任の経緯や今後のチーム作りのプランなどが語られることでしょう。