【世界女子選手権】メインラウンドが終了し8強が決定 前回女王オランダはここで敗退に
12月1日に開幕した第25回世界女子選手権(スペイン)は、大会13日目となる13日にメインラウンドが終了。決勝トーナメントに進むベスト8が出揃いました。
各グループ4ヵ国による1次リーグ(全8グループ)を勝ち上がった24ヵ国で争われたメインラウンド。6ヵ国ずつ4グループに分かれたメインラウンドは、1次リーグの結果を持ち越した状態でリーグ戦を行ない、上位2ヵ国が次のラウンドへ進む方式になりました。
グループ1は、東京オリンピック金メダルのフランスが他国を圧倒。堅守が冴えわたり、ほとんどの試合で失点を19以下に抑えて勝点を積み上げます。最終戦でロシア連盟を33−28で下して全勝。首位通過を決めました。敗れたロシア連盟は、スロベニアに引き分けたものの、それ以外の国から手堅く白星をつかみ、2位で決勝トーナメントへ。
最も激戦となったのはグループ2。東京オリンピック出場国が火花を散らしました。1次リーグ・グループDで首位通過した前回大会女王オランダは、メインラウンドに入ってプエルトリコ、ルーマニアに快勝しましたが、最終戦でノルウェーに34−37で惜敗。1次リーグでオランダと勝点1を分け合っていたスウェーデンは、ノルウェーとのゲームを引き分けに持ち込み、ルーマニアにも競り勝ちました。これでオランダを勝点で1上回り、2位通過。オランダは3位となり、ここで連覇の夢はついえました。2020年のヨーロッパ選手権チャンピオンとして3大会ぶりの制覇を狙うノルウェーは混戦を制して8強入り。
グループ3は、デンマーク、ドイツが決勝トーナメントへ進みました。両国ともに1次リーグから無傷の5連勝で、直接対決を前に2位以上を確定。1位通過をかけた最終戦は、デンマークが終始ペースを握り32−16とドイツを一蹴しました。これで順位は1位デンマーク、2位ドイツに。
日本が入ったグループ4は、ともに1次リーグから勝点4を持ってメインラウンドに入った開催国スペインと、2013年大会の覇者ブラジルがそのまま勝ち抜け。最終戦の直接対決ではスペインに軍配が上がりました。日本はメインラウンドの3戦を2勝1敗としましたが、一歩及ばずグループ3位。最終順位11位で大会を終えました。
8ヵ国による決勝トーナメントは、本日14日からスタート。決勝トーナメント1回戦の組み合わせ、試合時間は以下のようになります。
【決勝トーナメント1回戦組み合わせ】
・12月14日
17:30〜(25:30〜) デンマーク(グループ3 1位)対ブラジル(グループ4 2位)
20:30〜(28:30〜) スペイン(グループ4 1位)対ドイツ(グループ3 2位)
・12月15日
17:30〜(25:30〜) ノルウェー(グループ2 1位)対ロシア連盟(グループ1 2位)
20:30〜(28:30〜) フランス(グループ1 1位)対スウェーデン(グループ2 2位)
※すべて現地時間。カッコ内は日本時間。
試合は国際ハンドボール連盟(IHF)のYouTubeチャンネルで配信されます。
また、順位が確定した9位から24位、31、32位は以下のようになりました。
【最終順位】
9位:オランダ
10位:ハンガリー
11位:日本
12位:セルビア
13位:ルーマニア
14位:韓国
15位:ポーランド
16位:オーストリア
17位:スロベニア
18位:クロアチア
19位:チェコ
20位:プエルトリコ
21位:アルゼンチン
22位:モンテネグロ
23位:コンゴ共和国
24位:カザフスタン
31位:イラン
32位:中国
※25〜30位は順位決定戦で決定