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JHLの新リーグは2024年2月開幕から9月開幕へ


日本ハンドボールリーグ(以下JHL)は、8月29日、東京・JAPAN SPORT OLYMPIC SQUAREで、2024年、新リーグの開幕スケジュール変更と2023-24シーズンの大会方式に関する記者説明会を行ないました。

 

JHLを代表して登壇した葦原一正代表理事は、

 

・昨年12月、2024年2月からと発表していた次世代型プロリーグ(以下、新リーグ)の開幕を、2024年9月に変更する

・現在開催中の第47回JHLをもって、新リーグに移行と発表していたところ、2023-24シーズンも現行の23チーム(新加盟や脱退があれば変動)で、第48回JHLとして開催する(2023年7月に開幕し、24年6月に閉幕の予定)

 

ことを、8月17日に開いたJHL理事会で決議したと発表しました。

 

記者説明会で新リーグ開幕変更の理由・経緯を説明するJHL・葦原一正代表理事

 

この開幕変更の経緯は、以下の通りです。

 

新リーグの制度設計に関する草案策定を進める「新リーグ制度設計検討委員会(梶原晃委員長)」で議論が行なわれる中で、「世界最高峰リーグをめざす」にあたり、2024年2月開幕が本当に適当なのかが、さまざまな角度から再検討されました。

 

その結果、パリ・オリンピック開催年となる2024年は例年以上に過密日程で2月、開幕のタイミングが読み切れず、その過密さがオリンピック終了まで続く現実や、球界全体でオリンピックに取り組む姿勢を重視することに。

 

さらに、2月スタートでは有力な外国人選手が新リーグ発足に合わせて移籍するのは難しく、「世界最高峰のリーグを作っていく」という理念にも合致しない、という声が新リーグ制度設計検討委員会では主流になっていきました。

 

当初は「収益基盤をきっちり作っていくことが大事。2月から9月にかけての開催のほうが収益が安定する」(葦原代表理事)というビジョンに沿って進められていた新リーグ構想でしたが、新リーグ制度設計検討委員会は上記のように日程確保や海外のトップ選手の移籍を促進させるため、2024年9月開幕を提案。

 

これに基づき、JHLの実行委員会、理事会で議論と決議が行なわれ、新リーグ開幕変更が決まりました。新リーグ開幕のタイミングについては、昨年の発表当初から2024年がオリンピックイヤーということもあり、さまざまな意見があがっていましたが、新リーグ加盟申請締め切り(8月末)直前という時期での変更となりました。

 

開幕変更の結果、現在、熱戦が行なわれている第47回JHLの閉幕(2023年3月)から新リーグ開幕までの間は約1年半となります。当初の2024年2月新リーグ開幕案段階でも、現行リーグと新リーグの間をどうつないでいくか、注目されていましたが、より間が長くなったことで、今回(第47回)でひと区切りとされていた現行のJHLを継続し、第48回JHLとして開催することも決まりました。日程編成や会場確保が急務となります。

 

第48回JHLは、開幕は第47回JHLと同じく2023年7月からとなりますが、その間にパリ・オリンピックアジア予選(23年秋の予定)、同世界最終予選(24年3~4月)など、ビッグイベントをはさむことなどから、閉幕が通常の24年3月ではなく、6月に予定されています。

 

大きな変更が発表された新リーグですが、JHLは8月末の新リーグ入会審査申込締め切り、10月(予定)の新リーグ参入チーム発表は、変更なく進めるとしています。9月1日には、JHLによる新リーグ入会審査申込結果に関する記者会見が行なわれます。