rss
  • Home  »   » 
    • JHL新リーグへの参入申し込みは男子9、女子10チームに | ハンドボール界唯一の月刊専門情報誌『スポーツイベント・ハンドボール』
News

JHL新リーグへの参入申し込みは男子9、女子10チームに


日本ハンドボールリーグ(以下JHL)は、9月1日、東京・JAPAN SPORT OLYMPIC SQUAREで、2024年9月の開幕に向けて準備を進める新リーグへの参入審査申込チームの申し込み状況、そして、審査方法、審査スケジュールについて発表しました。

 

登壇したJHL・葦原一正代表理事が8月31日の期限までに申し込みを済ませたとしてチーム名を読み上げたのは以下の通りです。

 

《男子》

アースフレンズBM(東京)

富山ドリームス(富山)

福井永平寺ブルーサンダー(福井)

大同特殊鋼Phenix(愛知)

トヨタ車体ブレイヴキングス(愛知)

豊田合成ブルーファルコン(愛知)

TeToTeおおさか堺(大阪)

トヨタ紡織九州レッドトルネード(佐賀)

琉球コラソン(沖縄)

計9チーム

 

《女子》

プレステージ・インターナショナル アランマーレ(富山)

北國銀行ハニービー(石川)

飛騨高山ブラックブルズ岐阜(岐阜)

HC名古屋(愛知)

三重バイオレットアイリス(三重)

大阪ラヴィッツ(大阪)

イズミメイプルレッズ(広島)

香川銀行GiraSol(香川)

オムロンピンディーズ(熊本)

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングブルーサクヤ(鹿児島)

計10チーム

 

そして、申し込みチームに対し、すでに公表されている

1.理念の共有 2.チーム名要件 3.アリーナ要件 4.財務要件

5.支援書要件 6.ユースチーム要件 7.選手契約要件 8.事業要件

の8項目について、書類・ヒアリングなどを通して新リーグ参入審査委員会で審査(9~10月)。その後、10月のJHL理事会で新リーグ参入チームを決め、10月21日(金)に発表(予定)されることも明らかされました。

参入審査委員会は、米田惠美委員長(JHL理事)以下、吉田實氏(JHL顧問)、鈴木友也氏(JHL理事)、鎌田義次氏(株式会社セレスポ専務取締役統括本部副本部長スポーツ事業部管掌)、小林久美氏(小林公認会計士事務所代表)の5氏で形成されるとのことです。

 

女子が現リーグ所属の11チーム中、ザ・テラスホテルズを除く10チームが参入申し込みと、活況を示したのに対し、男子は新規参入となる富山ドリームス、TeToTeおおさか堺両チームをはじめ、9チームと数は揃ったものの、第1回リーグからJHLを支えてきた大崎電気、湧永製薬の老舗チームや、ここ数年、大型補強で球界に強烈な風を吹き込み、新リーグでも存在感を示していくと思われたジークスター東京ら、現リーグ所属の12チーム中、5チームからの参入申し込みはなく、会見場には衝撃が走りました。参入申し込み期間の再延長や2次募集的な措置は取らないことが8月のJHL理事会で申し合わされているとのことで、参入申し込みを済ませた男子9、女子10以外のチームが、2024-25シーズン、初年度の新リーグに加わる可能性はなくなりました。

 

葦原代表理事は「多くのチームが参入申し込みをしてくれたことを純粋にうれしく思う」と多数の参入申し込みを喜んだあと、記者から質問が続いた男子有力チームからの参入申し込みがなかったことについては「すべてのチームが将来構想には賛同してくれていたが、今回、参入申し込みがなかったチームは、1つは福利厚生、実業団リーグでやっていきたいということだと思う。もう1つは参入基準をクリアするのが難しく、断念した可能性もある。どちらなのかはチームにヒアリングをしていく」と語りました。

 

参入申し込みチームを紹介するJHL・葦原一正代表理事

 

足並みが揃わなかった男子の動向は気になるところ。新リーグの成否に直結するのはもちろん、新リーグ参入チームと参入しなかったチームの間での選手の移籍、といった話も出てきそうです。

 

葦原代表理事のコメントにもあるように、2024-25シーズンからは新リーグとともに従来からのリーグが並行して開催される予定。従来からのリーグには、現時点では新リーグに参入申し込みをしなかったチーム、今回、参入申し込みをしたものの参入が認められなかったチーム、そして新たに加盟を希望するチームが参加する見込みです。

葦原代表理事によれば、新リーグは始動後も新規参入チームの受け入れを検討、審査し、門戸を開き続けるとのこと。今回、新リーグに参入申し込みをしない決断をしたチームでも、従来からのリーグで活動しながら態勢を整え、2シーズン目以降、新リーグに参戦する道も残されています。

 

新リーグに関する動きは、参入申し込みをしたチーム、しなかったチームそれぞれの思い、考え方などとともに、10月号の誌面で詳報予定です。お楽しみに。