【JHLプレーオフ】女子セカンドステージはDFがいかに機能するかがカギ
3月17日に行なわれた第47回日本ハンドボールリーグ(JHL)プレーオフのファーストステージ。
レギュラーシーズン3位のプレステージ・インターナショナル アランマーレを、4位のソニーセミコンダクタマニュファクチャリングが撃破し、セカンドステージへと進みました。
初出場の選手ばかりのチームを、北國銀行時代に幾度も優勝を経験したエース・横嶋彩が引っ張ろうと序盤から果敢に打ち込んだものの、3本連続でセーブされたり枠外に飛んだりとスムーズに滑り出せなかったアランマーレ。それに対して、GK飛田季実子、3枚目の北原佑美、山口眞季を中心に足が序盤からよく動いたソニーは、DFからリズムを作って着実に加点。
アランマーレは、キャプテン檜木のカットインが冴えて食い下がりますが、OFで手詰まりになりそうになると次の手をどんどん投入してくるソニーOFへの対応に苦慮。後半に入るとシュートミスや連携ミスも増え、点差は広がるばかり。効果的な打開策も打ち出せず、20-30でソニーの軍門に下りました。
明日のセカンドステージでは、ファーストステージを突破したソニーと、レギュラーシーズン2位のオムロンが激突します。
試合のカギを握るのは、やはりDFになるでしょう。オムロンは今季、得点力という点ではほかの上位チームに及ばないものの、安定感のあるDFで勝点を積み重ねました。ソニーもファーストステージのような出だしの早いアタックで相手の攻め手をつぶして速攻につなげたいところ。
OF面では、オムロンは今季で引退する司令塔・石井優花が軸ですが、この1年で得点源としての自覚を大きく持った右バック・岩渕いくみにも注目したいところ。途中加入の韓国人2選手はまだまだチームになじめていませんでしたが、プレーオフまでの期間にそこがどう変わったかもポイントか。
ソニーは1対1に優れ、そこから展開していく北ノ薗遼と、こちらも今シーズン限りでの引退を表明している、トータルバランスに優れる谷華花のセンター2枚を使い分けて、停滞しない時間をいかに作れるかにかかっています。
ファイナルの舞台をかけたセカンドステージは、今日19日の13時スローオフです。