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【彗星ジャパン】宿敵バーレーンを撃破!〈パリ・オリンピックアジア男子予選〉


来年開催のパリ・オリンピックアジア男子予選(カタール・ドーハ)に臨んでいる日本男子代表・彗星ジャパン。

18日に1次リーグの初戦をイランと戦い25-20で勝利すると、続けて19日にバーレーンと対戦しました。

バーレーンとは、アジアだけでなく世界選手権や東京オリンピックでも激突し、ほぼ毎試合接戦を繰り広げる間柄です。

この試合でも序盤から最後までヒリヒリとした緊張感のある展開が続きました。

日本は初戦同様に、OFは左サイドに杉岡尚樹(トヨタ車体)、左バックに部井久アダム勇樹(ジークスター東京)、センターバックに安平光佑(ヴァルダル/北マケドニア)、右バックに渡部仁(車体)、右サイドに元木博紀(東京)、ポストに吉田守一(ダンケルク/フランス)。

DFはGKに中村匠(豊田合成)、左から杉岡、吉田、部井久、笠原謙哉(ハルズール/アイスランド)、渡部、元木と並ぶ陣容でスタートします。

ベンチ入りメンバーに変更があり、初戦でいいプレーも見せた徳田廉之介(ザブジェ/ポーランド)に代わって髙野颯太(車体)が入りました。

攻めては安平を中心にいい形を作りながら、いつも苦戦させられる相手GKモハメド・フサインのセーブにあったり(直近のアジア大会では4割近く止められた)、枠を捉えられなかったりと、最後のシュート精度に難があり、守っては、若手のモハメド・モハメド、ムイタバ・アルザイムールらの個人技に苦しめられます。

しかし、イラン戦から引き続き、粘り強い守備で我慢。前半10分過ぎと早めに髙野をトップDFで投入した5:1へのシステム変更が機能し、GK中村も徐々に当たりが出てきます。

トップDFに入り、バーレーンOFを大いに苦しめた髙野

トップDFに入り、バーレーンOFを大いに苦しめた髙野(©JHA/Yukihito TAGUCHI)

 

1試合を通して、ほぼリードされる展開ながら、試合が進むに連れてバーレーンの攻撃パターンが単調になったことにも救われてDFでよく耐え、試合終盤に渡部、元木の得点で追いつき、追い越し、26-26で残り1分を切ったところでバーレーンボール。

残り10秒というところで守り切り、日本ボールになり、バーレーンの選手がその場に置かずボールを転がしたことから失格、そして日本の7mTに(残り30秒を切ってからの相手の得点機を妨害するプレーは失格および即7mTとなる)。

これを、後半に一度外したあとはスロワーを蔦谷大雅(東京)に譲っていた安平が冷静に決めて27-26。最後のバーレーンの攻撃をしのぎ切って、大きな大きな1勝を手にしました。

後半14分に部井久が失格となるピンチもしのぎ、ダグル・シグルドソン監督の選手交代のタイミングも冴えた試合でした。

同じグループで、明日対戦するクウェートが同日イランに敗れ、この結果、日本は1次リーグ突破が明確に見えてきました。

大きな大きな2勝目をつかんだ彗星ジャパン(©JHA/Yukihito TAGUCHI)

大きな大きな2勝目をつかんだ彗星ジャパン(©JHA/Yukihito TAGUCHI)

 

〈1次リーグ第2戦結果〉
日本 27(14-16、13-10)26 バーレーン
・日本得点者
5点:元木、4点:渡部・吉野樹(車体)、3点:安平・蔦谷・吉田・徳田新之介(アル・ドゥハイル/カタール)、1点:部井久・髙野

〈1次リーグ・グループB順位〉
1:日本 2勝 勝点4
2:バーレーン 1勝1敗 2 得失点差27
――――――――――――――――――
3:イラン 1勝1敗 2 -4
4:クウェート 1敗 0 -1
5:カザフスタン 1敗 0 -28
※2位までが準決勝に進める

 

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